キヤノンが発表したデジタル一眼レフカメラの新製品「EOS Kiss F」(以下Kiss F)は、「EOS Kiss Digital X」(以下Kiss X)の後継機に相当するエントリーモデル。新製品の投入によって、EOS Kissシリーズは「EOS Kiss X2」(以下 Kiss X2)、「Kiss F」の2モデル構成となる。
今回、発売前の製品が入手できたので、Kiss X2、Kiss Xと比較しながら写真で紹介する。なお、これはサンプル機であり、最終的な製品とは細部は異なる場合があることをお断りしておく。
Kiss Fの撮像素子はKiss Xと同様の有効約1010万画素 CMOSセンサー(Kiss X2は有効約1220万画素)。画像処理エンジンはKiss X2と同様のDIGIC IIIが採用されており、JPEG撮影時で最高3コマ/秒の連写が行える。連続撮影はJPEG(ラージ/ファイン)で約514枚、RAWで約5枚まで可能だ。
背面液晶のサイズはKiss Xと同じ2.5型(約23万画素)だが、ライブビュー撮影が可能となっている点はKiss Xからの大きな変更だ(KissX2もライブビュー撮影は可能)。ライブビューについては、撮影時に一時的に表示が中断されるが位相差AFで高速なAFが可能な「クイックモード」と、コントラストAFを使用し液晶画面へ常に被写体を表示させながらAF可能な「ライブモード」の方式を選択できる。
メディアはSDメモリーカード(SDHC対応)で、バッテリーはKiss X2と同じくリチウムイオン充電池「LP-E5」を使用する。撮影可能枚数はCIPA基準(ストロボなし/常温)で約600枚。本体のみの重量は約450グラム(Kiss X2は約475グラム、Kiss Xは約510グラム)と軽量だ。
ボタン配置やメニュー画面のインタフェースはKiss X2とほぼ変わらない。Kiss Xにはない「ISO」ボタンも、Kiss 2と同様にモードダイヤルの隣に設けられており、よりシリーズモデルとして操作インタフェースの共通化が図られていることを感じさせる。細かな点だが、Kiss X2では液晶枠左上にあった「Canon」ロゴが液晶枠下に移動している。
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