アイ・オー・データ機器は3月17日、この春リリース予定の新製品発表会を開催した。2008年に地デジ関連製品の拡充を行ってきた同社は、2009年の事業戦略のキーワードに「つながる」を掲げ、「AVeL Link Player」シリーズと「LANDISK AV」シリーズの新モデルで、さまざまなデジタルコンテンツの共有利用を拡大する新しいリビングソリューションを提供していく。
具体的には、DLNA 1.5/DTCP-IP 1.2に対応するLANDISK AVをデジタルメディアサーバとして家庭内の中心に据え、録画した地デジ番組などのHD映像コンテンツをセキュアに家庭内ネットワークで共有できるほか、インターネット動画配信サービスに対応したAVeL Link Playerと組み合わせることでアクトビラやDMM.TVなどのストリーミング視聴にも対応する。
製品ラインアップは、LANDISK AVが容量別に「HVL1-G500」(500Gバイト/2万2050円)と「HVL1-G1.0T」(1Tバイト/3万9075円)、およびすでに発売されている「HVL4-G2.0」(7万5810円)の3モデル、AVeL Link Playerは「AV-LS500VX」(3万3285円)の1モデル。4月上旬より順次発売される予定だ。
LANDISK AVとAVeL Link Playerの詳細はLifeStyleの記事にゆずり、ここではPC USER的に目を引く展示として、D4入力対応のHDビデオキャプチャカード「GV-D4VR」を取り上げよう。
GV-D4VRは、D端子(D1/D2/D3/D4入力)を搭載するPCI接続のアナログキャプチャカードで、最大1920×1080ドットでのフルHD録画に対応。MPEG-2エンコーダとしてNTTエレクトロニクス製の「LibraENC」を、ビデオデコーダにはアナログ・デバイセズの「ADV7401」を採用する。ハードウェアエンコードによりCPUに負荷をかけずにキャプチャを行えるのが特徴だ。
また、同種の製品ではアースソフトやエスケイネット、Blackmagic Designなどのキャプチャカードが思い浮かぶが、「ワイヤレスビデオカメラなどでも使われるLibraENCを採用しており、競合製品に比べて録画映像の質は高いですし、もちろん音ずれなどもありません。また、高価なトムソン・カノープス(HDRECS)に比べて、実売3万円前後と安価なので、映像関係のハイアマチュアだけでなく、一般ユーザーも十分手が届くと思います」(同社)と語る。
録画・視聴ソフトウェアには、同社の「I-O DATA HD Video Caputure」が付属。入力端子にビデオ信号が入ると自動的にキャプチャを始める「シンクロ録画」に対応するほか、録画解像度ごとに細かくビットレートを設定したり、フルHDサイズでの静止画キャプチャも行える。録画フォーマットはMPEG-2。なお、D端子出力を搭載する外部チューナーやレコーダーからコピーワンス(CGMS-A)番組を暗号化して録画し、I-O DATA HD Video Caputure上で再生することもできる。
価格は3万3285円(税別)で実売価格は2万9800円前後になる見込み。3月下旬より発売される。
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