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アメコミ原作のダーク・ファンタジー・アクション第2弾「ヘルボーイ ゴールデン・アーミー」が5月22日にBlu-ray Disc化。
本編ディスクと特典ディスク(DVD)の2枚組。本編ディスクの特典は4種類のオーディオ・コメンタリー(ギレルモ・デル・トロ監督/ジェフリー・タンバー/セルマ・ブレア/ルーク・ゴス)、オリジナルコミックを作ろう、U-Control:シーン・エクスプローラー、監督のノート、撮影の裏側、ギャラリー、BD Live:マイ・シーンズを収録している。特典ディスクにはイントロダクション、ヘルボーイ悪魔の使徒、ワークショップ、資料室、広告ギャラリー、トロールの市場見学ツアー、エピローグ〜ジンコ編〜、未公開シーンなどを収録。
自然破壊によって絶滅の危機にひんしているエルフ族の王子ヌアダ(ルーク・ゴス)は人類を滅ぼそうと、封印されているゴールデン・アーミーをよみがえらせようとする。封印を解くために必要な、3つに分けられた王冠を集め始めた王子は、パーツの1つが出品されたオークション会場を襲撃。その後、人間との戦いを望まない父親を殺害し、2つ目のパーツを手に入れる。
王子は、双子の妹ヌアラ(アンナ・ウオルトン)が最後の1つを持ち出したことを知り、彼女を追う。同じ頃、襲撃事件を聞いたヘルボーイ(ロン・パールマン)、相棒のエイブ(ダグ・ジョーンズ)、恋人のリズ(セルマ・ブレア)ら超常現象捜査局“BPRD”のメンバーは捜査を開始する。
「パンズ・ラビリンス」で巨匠の地位を獲得したギレルモ・デル・トロ監督が前作に続き続投。CGで作ったのがバレバレのモンスターがはびこる時代にあって、デル・トロのモンスターはアナログ重視で、時に気持ち悪いほど生々しい。ナチスの陰謀絡みの前作と比べて、今回はエルフ族という神話的要素がプラスされた分、モンスターの数は増量、その造形美にも磨きがかかっている。
ゴールデン・アーミーを相手にした目まぐるしいバトルや、中国武術を模した王子との死闘など、アクションシーンもオリジナリティあふれた仕上がり。型破りのヒーロー、ヘルボーイの豪快さとおちゃめぶりも健在。ヘルボーイはリズとの恋に悩み、一方、エイブはヌアラ王女に片想い。恋に悩む2人が、バリー・マニロウを聞きながら泥酔するシーンは涙なしには見られない。
モンスターと原作への愛情がこれでもかというぐらいに込められた会心の1本。アクションとしても、ファンタジーとしても、ラブストーリーとしても、前作以上の完成度。必見です!
関連サイト:http://www.hellboy.jp/(公式サイト)
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