本山由樹子の新作劇場
地獄のライヴへようこそ――「デトロイト・メタル・シティ」
デトロイト・メタル・シティ スタンダード・エディション
「ヤングアニマル」連載中の若杉公徳による人気ギャグ漫画を実写化した「デトロイト・メタル・シティ」が、2月13日にDVDリリースされる。
DVDはスタンダード・エディション(3990円)、3枚組のスペシャル・エディション(7140円)、メタルモンスターBOX(9240円)の3種類。スタンダード・エディションの特典は特報、予告、TVスポット。
スペシャル・エディションには2枚の特典ディスクが付く。「ドキュメント・ディスク」には撮影現場に密着し、主演・松山ケンイチの素顔に迫った80分のコンテンツを収録。「キャンペーン・ディスク」には全国舞台挨拶や完成披露試写会、トークイベント、インタビュー集、クラウザーII世 vs ジャック・イル・ダークの撮影の舞台裏、オリジナルメイキングPVなどプロモーション映像を中心に、2時間以上の秘蔵映像を収録している。ブックレット、ポストカードも封入。
メタルモンスターBOXは、スペシャル・エディションDVDにBE@RBRICK(クラウザーII世 光る生首バージョン&根岸崇一ゴボウバージョン)と35ミリ生フィルムを加えた完全限定生産版だ。
歌手になることを夢見て上京してきた主人公の根岸宗一は、純朴な青年。代官山やオシャレなカフェを好み、お気に入りの歌手はカヒミ・カリィやカジヒデキなど、オシャレ系ポップス。髪型はいつもマッシュルーム・カットで決めている。そんな彼が所属したレコード会社の女社長の陰謀で、デスメタル・バンド“デトロイト・メタル・シティ”のボーカルで悪魔系メイクのヨハネ・クラウザーII世としてデビューさせられてしまう。
根岸くんは「こんなことやりたくないのに……」とグチをこぼしているが、クラウザーさんとして一度ステージに上がると感情を爆発させ、悪魔的パフォーマンスで観客を魅了、瞬く間にカリスマとなっていく。バンドを抜けようとする根岸くんを、女社長は鬼畜な行動と言動で一掃。仕方なく自作のポップスでストリート・ミュージシャンとして活動を始めるが……。
メガホンをとったのは「おとうさんのバックドロップ」で監督デビューを果たした李闘士男。脚本は「カバチタレ!」など数多くのTVドラマを手がける大森美香。
主人公の根岸くん&クラウザーさんを演じるのは、「デスノート」シリーズのL役でブレイクした松山ケンイチ。ポップとメタル、両極端な役作りがメチャクチャいい。ナヨナヨ、クネクネした素の根岸くんはオシャレ系ポップスを演奏して周囲からキモがられ、嫌だ嫌だと言いながらメタルで才能を開花させていく。本当にやりたいことは、誰にも認められないという哀しさを全身からにじませる。
なお、劇中で歌われるオシャレ・ソングは、実際にカジヒデキが手掛けたもの。松山ケンイチがこれを歌っても誰からも見向きもされないという、かなりひどい扱いをされるが、それでもオッケーを出したカジヒデキの懐の深さが感じられる。ちなみに本人も出演。
クラウザーさんの狂信的なファンたち、松雪泰子演じる女社長など強烈なキャラクターが続々登場。大いに笑える青春コメディとして、原作を読んでいない人にもぜひ、おススメしたい。
関連サイト:http://www.go-to-dmc.jp/index.html(公式サイト)
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