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面白いのに何で日本では劇場未公開!?と映画ファンを驚かせた「ショーン・オブ・ザ・デッド」。その監督エドガー・ライトと主演兼脚本のサイモン・ペッグコンビによる新作「ホットファズ−俺たちスーパーポリスメン!−」は、ネット上の熱烈な署名運動によって今年7月に日本でも劇場公開された作品だ。このアクション・コメディが12月4日にDVDでリリースされる。
特典はサイモン・ペッグとエドガー・ライトによるオーディオ・コメンタリーのほか、「敏腕刑事になろうとした男」、NGシーン、ストーリーボード、未公開シーン、予告編、パラパラマンガ、テレビ・バージョンなど約1時間収録している。初回生産分のみ16ページの特製オリジナルパンフレットを封入。
主人公のエンジェルは驚異的な検挙率を誇るスーパー警察官。喜怒哀楽を表に出さず、どんなときでもポーカー・フェイス。そんな彼は仕事熱心なあまり職場では煙たがられ、優秀すぎるという理不尽な理由で、ロンドンからド田舎のサンドフォードへ飛ばされてしまう。
サンフォードは「英国一安全でステキな村」賞を連続受賞している。事件といえば家畜がいなくなった程度のことしか起こらない。同僚たちも和やかムードで、多少の悪事は笑って見過ごしていた。真面目なエンジェルは周囲のいい加減な仕事ぶりにイライラを募らせる。
だが、ある日、オープンカーを飛ばしていたドライバーと同乗者の首が切断される事件が発生。事件は事故として処理されるが、エンジェルは納得いかなかった。そこで、署長のドラ息子で刑事映画オタクであるダニーと共に捜査を開始するが……。
都会から田舎へやって来た警官のカルチャーギャップ・コメディかと思いきや、英国らしいミステリーの要素とブラック・ユーモア、そしてハリウッドの刑事アクションをまぶした、ゴッタ煮風の娯楽作。
分類としてはおバカ映画に入るだろうが、単にバカバカしいだけではない。オタクなキャラクターに真実味があるのが、エドガー・ライト&サイモン・ペッグコンビ作品の魅力のひとつ。生真面目な主人公は正義オタクとも言えるし、相棒は愛すべき刑事映画オタクだ。2人の姿は笑いと共感を誘う。
何より映画愛に満ちているのが嬉しい。映画愛を捧げられるのが「ハートブルー」「ダーティハリー」「バッドボーイズ2バッド」などで、凝りに凝った映画作りは好感度が高い。騙されたと思って是非ご覧ください。
関連サイト:http://hotfuzz.gyao.jp/(公式サイト)
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