SF文学の巨匠ロバート・A・ハインラインの代表作「宇宙の戦士」を、オランダが生んだ鬼才ポール・バーホーベンが映画化した「スターシップ・トゥルーパーズ」。その第3弾が11月26日にBlu-ray Disc化される。
Blu-ray Discはシリーズ3作品をまとめたBlu-ray Disc BOX「スターシップ・トゥルーパーズ トリロジーBOX」として発売され、価格は1万2800円。5000セットの限定生産となり、単品発売のアナウンスは今のところされていない。第1作は2007年9月にDVDで発売されたものと内容は同じ。第2作、第3作は初のBlu-ray Disc化となる。
第1作の特典はムービー・ショーケース、未公開シーン、SFX映像の制作過程、メイキング、スクリーン・テスト:ジョニー&カルメン、オリジナル版劇場予告編。第2作の特典はフィル・ティペット監督と製作スタッフによるオーディオ・コメンタリー、メイキング・ドキュメンタリー:連邦内部へ侵入、視覚効果の制作プロセス、予告編集、BD-LIVE。
第3作の特典はエド・ニューマイヤー監督と製作スタッフによるオーディオ・コメンタリー、監督とキャストによるオーディオ・コメンタリー、「スターシップ・トゥルーパーズ3」の舞台裏、バグができるまで、入隊せよ:マローダーの機動歩兵隊、ミュージック・ビデオ、予告編集、ピクチャー・イン・ピクチャー、「今すぐ入隊して戦おう!」(BD-LIVE)、BD-LIVEを収録。「今すぐ入隊して戦おう!」のコンテンツは、本編から抜粋した約3分の戦闘シーンにキャストの1人として自分の顔写真がはめ込まれたキャラクターが登場し、映画に出演した気分が味わえるというもの。キャラクターは男性と女性が選択できる。
第3作の監督は、シリーズ前2作の脚本と共同製作を手掛けてきたエド・ニューマイヤー、主演に第1作の主人公ジョニー・リコを演じたキャスパー・ヴァン・ディーンを迎えた、シリーズの熱心なファンなら感涙間違いなしの顔合わせだ。
昆虫型エイリアン、バグズとの戦いが始まってから11年。地球連邦軍兵士ジョニー・リコは、いまや大佐として惑星ロク・サンの防衛基地の指揮をとるまでになっていた。そんな彼が基地への猛攻を仕掛けてくるバグズと対峙し、とある惑星に不時着した連邦軍総司令官の救出に乗り出す。
バグズは自爆型も現れ、強力な武器を得て相変わらずやりたい放題。今回は塹壕(ざんごう)戦が中心で、バグズに向かっていく兵士たちの死に様をこれでもかと描写する。戦意高揚プロパガンダを皮肉ったニュース映像が次から次へと映し出される「1」の反骨精神をしっかり受け継いだ快作となっている。パワード・スーツの登場も原作&SFファンにとってはうれしい。
連邦軍総司令官がなぜか国民的歌手という設定で、戦意高揚ソングを高らかに歌い、その姿はなんともアホらしくて、爆笑もの。この曲がまた一度聞いたら忘れられないほどインパクトがあり、洗脳されそうだ。ジョニー・リコよりも、この人物がキーパーソンになっている。
とりあえず「3」でシリーズは幕を閉じるとのことなので、この機会に3作の一気見をどうぞ。
関連サイト:http://starship3.jp/(公式サイト)
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