本国スペインで150万人を動員したパニック・ムービー「REC/レック」が11月28日にBlu-ray Disc化。特典は日本版劇場予告編、日本版TVスポット、オリジナル予告編集を収録予定。スペシャル・エディションのDVD版にはメイキング、未公開シーン、キャスト&スタッフインタビューなど約80分の特典を収録している。価格は3990円。
スペイン・バルセロナの郊外。ローカルテレビ局の女性レポーター、アンヘラはカメラマンとともに消防隊の密着取材を敢行する。深夜、アパートの住民から隣室に住む老婆の叫び声を聞いたと通報が入る。現場に到着した消防隊とアンヘラは、怯える住人たちをエントランスに残し、老婆のいる部屋へ。そこには血まみれになり、凶暴化した老婆の姿があった。老婆は次々と人を襲い、噛まれた人もまた凶暴化していく。アパートは警察によって封鎖されるが……。
監督は「ダークネス」「機械じかけの小児病棟」のジャウマ・バラゲラと、「ダーク・チャイルド 血塗られた系譜」のパコ・プラサ。リアリティーを追求するために無名のキャストがオーディションで選ばれた。撮影は「ブレア・ウィッチ・プロジェクト」や「クローバーフィールド/HAKAISHA」と同じ主観映像による「P.O.V.=ポイント・オブ・ビュー」方式だ。
何かに感染した人が人を襲う。最近は「28日後…」系の素早い動きのゾンビが流行りだが、引いた構図でとらえられた感染者がカメラに向かって全速力で走ってくる姿はかなり恐い。効果音の使い方も抜群。音楽を排除し、ガタッという物音が耳を刺激。そして“暗闇の中に何かがいる”と目も凝らさなければいけない。まるでお化け屋敷にいる感覚を味わえる。
屋外が映されるのは冒頭だけで、あとは事件現場となるアパートからカメラは一歩も外を出ない。アパートはこじんまりとしているため閉塞感があり、らせん階段をうまく使って恐怖を作り出す。ブレブレ、ゆらゆらと被写体を映す主観映像がリアル。登場人物がワケもわからないまま巻き込まれていく惨劇、アパートから出られない焦燥と不安を観る側も疑似体験をすることができる。
続編とハリウッド・リメイクも決定した、心臓に悪いパニック・ホラー。ただし、これまでの主観映像同様、かなり画面が揺れるので、映像酔いには注意してください。
関連サイト:http://www.recmovie.jp/(公式サイト)
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