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» 2009年05月25日 18時05分 公開

一眼レフでもコンデジでもない高性能デジカメ――パナソニック「DMC-GH1」(2/4 ページ)

[荻窪圭,ITmedia]

AVCHDでフルHD動画を撮る

 GH1のハイビジョン動画は2つの形式で撮影できる。ひとつはAVCHD、もうひとつはMotionJPEG(ファイル形式は「.MOV」)だ。MotionJPEG時は1920×1080ピクセルのフルHDではなく1280×720ピクセルが最大となる。

上部のステレオマイクがGH1の特徴。モードダイヤルの回りに電源と連写のスイッチ、左側にはフォーカスモードのダイヤルがある。フィルムモードダイヤルが独立しているのもポイント

 本体そのものの録画性能は最高でフルHD/秒24コマのプログレッシブだが、そうして録画した映像は回路の関係上か、フルHD/秒30のインターレース映像(いわゆる1080i)として記録される。24p記録するモードも欲しかった。

 AVCHDで記録解像度に1280×720ピクセルを選択すると、秒60コマのプログレッシブで記録される。AVCHDはファイル構造が独特なので、パソコンで編集するには対応ソフトが必要。付属ソフトはWindows専用だが、Macの場合、iMovieがAVCHDに対応している。

 GH1は動画対応にあたって動画用レンズが開発されている。それがレンズキットに付属する「LUMIX G VARIO HD 14-140mm ASPH./MEGA O.I.S.」だ。35ミリ換算では28〜280ミリ相当になる10倍ズームレンズで、静かでAFが高速。

 従来のレンズでは静かな場所で動画を撮るとAFのモーター音をマイクが拾ってしまうが、このレンズは非常に静か。また、動画撮影時のAFもしっかり動作する。

 動画撮影は背面右上にある録画ボタンを押すだけ。動画専用の撮影モードにすると、動画時のマニュアル露出撮影が可能で、さらにシャッターボタンで録画できるようになる。

 画質はというと、民生用デジタルビデオカメラとは撮像素子のサイズが格段に違うので、背景がきれいにボケた映像を撮れるし、レンズを交換すれば超広角映像も簡単に撮れる。これは楽しい。

上部の「FILM MODE」ボタンを押すと、フィルムモード設定画面に。各フィルムモードに対してコントラストやシャープネス、彩度、ノイズリダクションを変更し、それをマイフィルムとして登録できる(写真=左)。上部の「Q.MENU」ボタンを押すとこの画面になり、上下に表示されていた撮影情報をダイレクトに変更できる(写真=右)
「デジタル一眼」なのでカスタムメニューは豊富。LCDやLVFの表示スタイル(画像に各種情報がオーバーレイさせるかどうか)も選べる(写真=左)。シーンモードはコンパクトのLUMIXそのもの。コンパクトデジカメっぽいアイコンが並ぶ(写真=右)

一眼レフでもコンパクトデジカメでもない新ジャンルの予感

 そんなわけで、GH1は静止画も動画もハイレベルで楽しめる(2009年5月現在では)唯一無二のカメラだ。基本的にはエントリーモデルだが、中級以上のユーザーでも楽しめるカメラである。

 動画機能が不要ならG1でもいいか、というと、GH1の方が各所が強化されているので、できるならGH1をおすすめしたい。マニア層向けの楽しみ方だが、マウントアダプタを介していろんなレンズをつけてもいい。

 欠点はやはりレンズのラインナップか。フォーサーズレンズはアダプタを介して装着できるが、「コントラストAF対応で手ブレ補正機構がついたレンズ」は限られるし、マイクロフォーサーズ専用なると今のところ4本しかない。

 もちろん一般的な利用だけなら、現在用意されているレンズで済むし、新たに超広角ズームも用意されたので、画角的にもかなり楽しめるが、パナソニックには動画対応の明るいレンズ、マクロレンズ、超望遠レンズなども期待したい。

 コンパクトデジカメでも一眼レフでもない、新ジャンルのレンズ交換式デジタルカメラとして手に取ってみる価値はある。

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