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» 2010年02月15日 11時00分 公開

永山昌克インタビュー連載:大都会にも大自然にも似合う“男のカメラ”――「EXILIM G EX-G1」開発者に聞く (3/3)

[永山昌克,ITmedia]
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堅牢性とファッション性を持つ男子カメラ

――防水・防塵・耐衝撃・耐低温の性能は、どの程度まで実現していますか?

宮坂氏: 防水には実は2種類の規格があるのですが、EX-G1では、水深3メートルでの水中撮影が可能なJIS/IEC防水保護等級8級(IPX8)相当に加えて、噴流に対する防水性として、6級(IPX6)相当を実現しています。激流や水蒸気が吹き付ける中で、仕事や調査などを行う用途にも耐える性能といえます。また、粉じんの侵入を防ぐJIS/IEC防じん保護等級6級(IP6X)相当の防塵性と、−10℃でも動作する耐低温性も実現しました。耐衝撃性については、国内に統一規格がないのですが、他社製品をしのぐ、高さ2.13メートルからの落下に耐える性能があります。

長山氏: ただ、このスペックにまだまだ納得したわけでなく、将来的にはさらに強じんな性能を持つ、よりプロフェッショナルなツールも考えたいと思っています。

photo 純正オプションとして、フロートストラップ(上)や、カラビナ/ネックストラップ(下)、ソフトケース(中央)、アームバンド付きソフトケース(右)などがそろう

――EX-G1はどんなカメラですか? どんなシーンで、どんなユーザーに使って欲しいですか?

宮坂氏: 撮りたいと感じた時にはどこでも使えるカメラをめざし、例えばAFの合焦時間にもこだわって作り込み、0.24秒という短い時間を実現しています。シチュエーションにこだわらず、どこででも使って下さい。私のような会社勤めの人なら、平日はスーツの胸ポケットに入れて持ち歩き、週末はアウトドアにそのまま持って行くといった使い方も可能です。

橋本氏: 環境を気にせず、常にシャッターチャンスを狙えるカメラです。特徴が際立ったカメラではありますが、一時的な流行ではなく、末永く浸透し、なおかつ先端の存在になることを意識して仕上げました。

長山氏: 当社のEXILIMシリーズの中にもありますが、薄ピンクのカラーバリエーションに象徴される、女子向けのデジカメが最近のちょっとした流行りです。しかし、EX-G1はその逆で、個人的には「男の子に使って欲しい」というメッセージを込めています。極端に言えば、女子向けばかりの最近の風潮には少々うんざりした気持ちがあり、草食系男子と呼ばれる人たちも、もっと奮起して欲しいですね。デザイン設計のスタンスとしては、女子に使わせることは一切イメージせず、男子のための男向けのカメラをめざしました。

photo パッケージデザインにも凝っている

――今後の展開についてお聞かせ下さい。

長山氏: デジカメ市場にはトレンド的なスペックがあり、1社が出したら、他社も同様の製品を出さなければならないという傾向があります。しかし、そればかりではどのメーカーのどの製品も、似たような顔になってしまいます。だからこそ今後は、当社にとっての役割りや得意分野が何なのか、しっかりと見つめることが大切だと思います。

 一眼レフを作っていない当社の得意分野の1つは、あらゆるユーザーセグメンテーションに向けた、それぞれのライフスタイルに沿った商品開発です。なんとなく女性向けといった曖昧なものではなく、仮に女性向けなら、こういうスタイルの、こういうファッションの、こういう趣味を持つという細かい部分にまで切り込んだ、その人向けの商品開発をしていきたいですね。絞り込んだコアなターゲットかもしれませんが、特定のニーズやターゲットに確実に響く商品開発やデザイン開発こそが重要になると考えます。そんな表現の第一弾が、このEX-G1なのです。

photo ファッションで選ぶカメラがあってもいいでしょう。EX-G1は、着替えるようにカメラを選ぶ、そんな役割も狙っています(長山氏)
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