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書斎に置きたいデザインと機能、BRAVIA「32EX700」春の新生活テレビ特集(2/2 ページ)

» 2010年04月05日 20時04分 公開
[芹澤隆徳,ITmedia]
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 ネットワーク機能では、従来からの「アプリキャスト」「ブラビアポストカード」に加え、新たに「ブラビアネットチャンネル」を全モデルに搭載。動画配信サービス「YouTube」や「U-NEXT」の映像をテレビで楽しめる。ブラビアネットチャンネルについては、順次対応サービスを増やしていく計画のため、そちらの展開も期待したい。

 また、EX700シリーズはUSBポートを備え、専用オプションのUSB無線LANアダプター「UWA-BR100」を使ってワイヤレス接続が可能になった。LEDエッジライトシステムの採用により、薄く、軽くなったEX700シリーズだけに、壁掛け設置したいユーザーにもワイヤレスはありがたいオプションになりそうだ。

photophoto ネットワーク設定(左)。「YouTube」を視聴中(右)
photo ソニールームリンクは、TS記録(DRモード)した番組にくわえ、MPEG-4 AVCで圧縮した録画番組もストリーミングで楽しめる。サーバを登録すると、XMBのビデオ列に機種アイコンが現れた

 ただし、DLNAの「ソニールームリンク」をワイヤレスで使用するときには1つ注意しなければならない。それは、無線伝送の場合、ビットレートの上限が12Mbpsになること。つまり、DRモードで録画したBSデジタル(24Mbps)や地上デジタル放送(17Mbps)はワイヤレス再生できない。実際、AVC記録が登場する以前に発売された東芝「RD-A300」と組み合わせて試用したところ、地デジ番組でもコマ落ちや音飛びが散見された。同社によると、これはテレビの内部処理に起因する制約だという。もちろん有線接続なら問題なく利用できるし、最新のレコーダーであれば12Mbps以下のAVC録画モードを使用すればいいから大きな制約にはならないと思われるが、今回のように古めのレコーダーをサーバにしたいと考えている人は注意しよう。

 HDMI端子が新しくなった点にも注目だ。背面端子を見ると、上段のHDMIポートに「ARC」という記述がある。これは、HDMI 1.4のオーディオ・リターン・チャンネルに対応しているということ。AVアンプやラックシアターと接続する際、テレビ内蔵チューナーの音声を出力するために光デジタルケーブルを接続するのが普通だ。しかし、ARCに対応しているAVアンプやラックシアターと組み合わせれば、HDMIケーブル一本で映像入力と音声出力の両方をまかなえる。ARCは、今後当たり前になる技術だと思われるため、早めに対応した点は好印象だ。また、同じくHDMI関連では、入力切り替えが早くなるInstaPortをサポートしている点も歓迎したい。

photophoto 背面端子。上段のHDMI端子に「ARC」と書かれている。これはHDMI 1.4のオーディオ・リターン・チャンネルに対応したポートという意味だ。通常、ARCは1本だけ接続すればいいため、複数のポートすべてを対応させる必要はない(左)。側面には各種操作ボタン(右)

 PCディスプレイとしても使える解像度を備え、「YouTube」や「アプリキャスト」といった便利なネットワーク機能も持つ「32EX700」は、一人暮らしのパートナーの素養は十分。オン/オフタイマーや画面上に時計を表示する機能も備えている。また、MPEG-4 AVCにも対応するDLNA機能「ソニールームリンク」などで2台目テレビとしての利便性も確保。そのシンプルなデザインと合わせ、寝室や書斎に置きたくなる1台だ。

型番 32EX700(B) 32EX700(W)
カラー ブラック ホワイト
画面サイズ(解像度) 32V型(1920×1080ピクセル)
チューナー 地上デジタル×1、BSデジタル、110度CSデジタル×1
録画機能 なし
ネットワーク機能 アクトビラ、YouTube、U-NEXT、ソニールームリンクなど
アラーム機能 オンタイマー搭載
入出力端子 HDMI×4(うち2つは側面)、D端子×2、コンポジット×2、D-sub15ピン、光デジタル音声出力、LAN、USB(オプションの無線LANアダプター用)など
外形寸法 811(幅)×507(高さ)×65(奥行き)ミリ
重量 10.7キログラム
価格 オープンプライス
発売日 販売中
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