注目は、40V型で8.5キログラム、60V型でも約21キログラムというディスプレイ部の軽さだろう。UV2A技術を採用した液晶パネルにエッジタイプのLEDバックライトを組み合わせ、さらに徹底した軽量化を図ったという。「軽量化のポイントは、部品点数の削減。構造設計を改めて行い、従来は鉄板を使用していたバックライトシャーシにアルミを採用するなど、徹底した軽量化を図っている」。液晶パネルをガラスから一貫生産する同社の強みを生かした。
もう1つのポイントは、F5シリーズは各モデルに、専用の「壁掛け金具」と「据え置き型スタンド」の両方が同梱(どうこん)されることだ。ユーザーはスペースの都合と好みで設置方法を選択できる。
新たに開発したという壁掛け金具は軽量なアルミ製。壁に金具を固定した後、ディスプレイ部を上から引っ掛けるだけで壁掛けテレビができあがる。しかも32V型/40V型の場合、壁から液晶表面までの距離はわずか4センチという。もちろん壁の構造や材質によって工事が必要になることは従来と変わらないが、薄型/軽量化によって大きくハードルを下げたことは間違いない。
この薄さと軽さを生かし、シャープはサイズごとにユニークな設置方法を提案する。例えば60V型では、日本の家庭に多い“角設置”から壁面へ移動すればサイズアップが可能とアピール。「部屋の角では30〜40V型しか置けなくても、大きな壁面に移動すれば60V型も可能になるかもしれない。部屋も広く使える“スペースフリー”が実現する」。
一方、32V型や40V型では、部屋の模様替えが容易になる“レイアウトフリー”を訴求。「大型テレビは、一度設置したらなかなか移動できないものだった。しかし、ここまで軽くなれば模様替えも容易だ」。また周辺機器メーカーのエレコムから「壁掛けスイーベル金具」や「壁寄せスタンド」も発売される予定。壁掛けスイーベル金具では、ディスプレイ部を壁に固定したまま、画面の向きを上下左右に変えることができる。
そして20V型は、リビングやダイニング、キッチンなど生活のシーンに合わせて置き場所を変える“キャリングフリー”。コンセントのない場所でも使いたい人に向け、F5シリーズ用の外部バッテリーをオプション提供する計画もあるという(詳細は未定)。
そのほかの主な仕様は下表の通り。
型番 | LC-60F5-B/S | LC-40F5-B/W | LC-32F5-B/W | LC-20F5-B/W |
---|---|---|---|---|
画面解像度 | 1920×1080ピクセル | 1366×768ピクセル | ||
バックライト | LED(エッジ型) | |||
ディスプレイ部外形寸法 | 1382×824×35ミリ | 926×548×33ミリ | 728×434×33ミリ | 486×295×33ミリ |
ディスプレイ部重量 | 約21キロ | 約8.5キロ | 約5.5キロ | 約2.5キロ |
ディスプレイ部接続端子 | HDMI入力×1、LAN、USB、ヘッドフォン、光デジタル音声 | HDMI(ミニ)入力×1、USB(ミニ)×1、ヘッドフォン | ||
チューナー部接続端子 | USB(録画用)、LAN、アンテナ端子 | |||
カラー | ブラック(B)、シルバー(S) | ブラック(B)、ホワイト(W) | ||
発売日 | 10月28日 | 9月15日 | 10月28日 | |
実売想定価格 | 38万円前後 | 15万円前後 | 11万円前後 | 8万円前後 |
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