米Appleが報道関係者向けに開催した「Let's talk iPhone」イベントでは、「iPhone 4S」以外にも2つのハードウェア新製品が披露された。1つが「iPod touch」、もう1つが「iPod nano」だ。
もっとも、イベントの名が示す通り、主役はやはりiPhone(とiOS 5)で、iPodは初代モデルの投入からちょうど10年目という記念の年にもかかわらず、ハードウェアの強化もデザインの刷新もないマイナーバージョンアップにとどまっている。iPhone 4Sのファーストインプレッションはモバイル編集部の記事に譲り、ここでは2つの新しいiPodを写真で見ていこう。
まずはiPod touchから。新モデルのトピックは3つある。1つはホワイトカラーの追加、2つ目が値下げ、3つ目が10月12日に配信が予定されている「iOS 5」のプリインストール(とiCloud対応)だ。これまでのブラックだけでなく、iPhone 4Sと同様にホワイトも選べるようになったほか、iOS 5で実装される200以上の新機能を購入後すぐに利用できる。特にiOS 5搭載デバイス間で、(iPhoneのように)テキストメッセージや写真、ビデオなどをやり取りする「iMessage」は注目の機能といえそうだ。また、今や携帯ゲーム端末としても注目されているiPod touchにとって「Game Center」の強化も気になるところだろう。
一方、ハードウェアに変更はなく、3.5型(960×640ドット)の高精細なマルチタッチディスプレイをはじめ、720pの動画撮影に対応する内蔵カメラや、IEEE802.11b/g/nやBluetooth 2.1+EDRを備える点は従来と同じ。本体サイズは58.9(幅)×111(高さ)×7.2(奥行き)ミリ、重量は約101グラムとなる。
ラインアップは、ストレージ容量別に8Gバイト/32Gバイト/64Gバイトの3モデルで、各モデルにブラックとホワイトのバリエーションを用意。価格は下から順に1万6800円、2万4800円、3万3800円と、既存のモデルに比べて3000〜4000円ほど引き下げられている。
次にiPod nanoを見ていこう。こちらも外観や内部スペックに変更はないが、ユーザーインタフェースの一部が改良されたほか、新しいデジタルクロックフェイスが追加された。
具体的には、これまで4分割していたホーム画面を廃止し、機能ごとにアイコンを画面いっぱいに表示して、スワイプ操作で切り替えていくユーザーインタフェースに改められている。また、ウォッチバンドを使ってiPod nanoを腕時計代わりにするデジタルクロックに、新たに16種類のデザインが加わったのも目を引く(従来の2つと合わせて全18種類)。なお、内蔵加速度センサーを利用して、ランニング距離やペース、時間、消費カロリーなどを記録するNike+iPodも従来同様に利用できる。
ラインアップは8Gバイト版と16Gバイト版の2モデル。カラーバリエーションとして、シルバー、グラファイト、ブルー、グリーン、オレンジ、ピンク、PRODUCT REDの7色が用意される。価格は8Gバイト版が1万800円、16Gバイト版が1万2800円と、こちらも3000〜4000円ほど値下げしている。
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