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iPhoneの充電にも対応、東芝エルイーの手回し発電機付き「防水形充電ラジオ(TY-JR50)」iPod Style

» 2012年02月01日 15時06分 公開
[戸津弘貴,iPod Style]
iPod Style

 東芝エルイートレーディングの「防水形充電ラジオ(TY-JR50)」は、手回し充電が可能なLEDライト付きの防水ラジオだ。IPX4等級相当の防滴仕様のため、水没には対応しないものの、雨やシャワーの飛沫がかかっても問題ない。手回し充電はiPhoneにも対応する。

東芝エルイートレーディングの「防水形充電ラジオ(TY-JR50)」と付属品

 本体サイズは148(幅)×85(高さ)×40(奥行き)ミリ、重量が380グラムで、片手で持つには少々大きくて重いかなという印象。もちろん、成人男性であれば片手で十分保持できるサイズと重量ではあるが、常時持って歩くのは難しいかもしれない。職場や自宅に常備しておくアイテムとしては最適だろう。ただし、LEDライトの明るさは控えめのため、停電時に室内を照らすため、というよりも、真っ暗になった部屋で本製品がどこにあるかを知らしめるという用途に有効だろう。

本体サイズは148(幅)×85(高さ)×40(奥行き)ミリ、重量は380グラム

 電源は、ACアダプターのほか、1500mAhのニッケル水素充電池、単四形乾電池3本が使用できる。乾電池と充電池の電源の切り替えスイッチは、手回し発電のハンドルを起こした内側にある。

乾電池と充電池の電源の切り替えスイッチは、手回し発電のハンドルを起こした内側にある

 充電池は、ACアダプター接続時に常時充電されるほか、手回し発電も可能。フル充電の場合、ラジオが約25時間、LEDライトで約50時間、サイレンが22時間の連続使用ができる。バッテリー容量から想定すると、iPhoneであれば約80%充電できることになる。消費電力が少ないラジオやLEDライトでは充電池と乾電池の差は出ないが、大容量の電力を必要とするUSB充電では、内蔵充電池からの充電が効果的だ。

  フル充電の充電池 乾電池(東芝アルカリ乾電池3本) 手回し充電(1分間で150回程度回して充電した場合)
ラジオ使用時間 約25時間 22時間 30分間
LEDライト使用時間 約50時間 45時間 35分
サイレン使用時間 約22時間 16時間 15分
iPhone充電 約80% 20%〜40%程度

 内蔵ニッケル水素バッテリーは、4.8ボルト/500mAで、USBコネクターの出力も同様になっている。内容物は、ACアダプターとUSBコネクター各種、そして本体およびストラップ。ストラップは、1カ所手首に通すようなストラップで、大きさや重量の割には少々心もとない。できれば肩掛けできるようなストラップであれば長時間、長距離の歩行時でも両手をふさぐことなく歩きながら使用できるだろう。

 ACアダプターを接続するとバッテリーの充電が始まる。充電中は赤色、充電が完了すると(満充電時)緑色のLEDが点灯。また本体上部のLEDライトのスイッチを「停電」モードにしておくと、ACアダプターからの電源供給が絶たれた際、LEDライトが自動で点灯する。

本体上部のLEDライトのスイッチを「停電」モードにしておくと、ACアダプターからの電源供給が絶たれた際、LEDライトが自動で点灯する(左)。ラジオ使用中(右)

 LEDライトの反対側には、USB充電ポートや音量や選局のダイヤル、ACアダプターやヘッドフォン端子が備わっている。各ポートは防水のためのパッキンでカバーされている。USBポートはフルサイズの平型コネクターなので、付属のUSB充電コネクターのほか、各種充電ケーブルが使用可能。iPhone以外の各種スマートフォン、携帯ゲーム機の充電などにも対応できる。対応機種は、同社のWebページで公開されている。

 非常時のバッテリー運用に関しては、それぞれのバッテリー、乾電池の稼働時間データなどから、ラジオやライト使用の際はバッテリーを温存するために乾電池で運用して、携帯電話の充電など高効率な電力供給をしたい場合に内蔵バッテリーに切り替える、という方法を提案したい。乾電池でもバッテリーでもそれほど機能に差が出ない用途で貴重な内蔵バッテリーを減らして(スマートフォン充電など)肝心な用途で充分使用できないという事態はできるだけ避けたい。できれば単四形乾電池を3の倍数(3本、6本、9本、12本)で予備を一緒に備蓄しておくとさらに安心だろう。

レッド、イエロー、ブラックの3色がある

 カラーは、レッド、イエロー、ブラックの3色。非常時のイメージがあるレッドやイエローのほか、普段使いとして常に置いておくにもぴったりなブラックのラインアップがあるので、使用目的や好応じて選べるのもうれしい。あえて難点(注文)をあげるとすると、東芝らしい質実剛健なデザインと、充電用ハンドルの形状(角度)だろうか。とくにハンドルは、1分間で150回と高速に回転させることを推奨しているので、本体に対して斜めになっていると効率よく回すのが非常に難儀だ。本体に対して回転させるツマミが平行になるような工夫(改良)を是非求めたい。

 価格はオープンプライスで、実売では8000円前後となっている。ACアダプター使用で平常時の使用も可能、充電池と乾電池の2重電源で非常時においても長時間の稼働(および充電)が可能な点は、高評価に値する。また、iPhoneの充電にも対応している点はさらに評価できるだろう。この手の防災ラジオの充電ケーブルは専用のものが多かったので、汎用コネクターを使用しているという点は非常に重要だ。普段使いができることで、どこに仕舞ったのか忘れてしまうなどという事態も防げる。自宅の部屋に、職場に、1つ置いて損はないだろう。

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