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取り外すとハンディライトに変身! バッテリー内蔵のLED電球「Magic Bulb」橘十徳の「自腹ですが何か?」(2/2 ページ)

» 2012年09月07日 20時06分 公開
[橘十徳,ITmedia]
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充電インジケーターで充電状態をチェック可能

 側面のスイッチは「電球」「充電専用」「懐中電灯」の3段階で、「点灯」にすると100ボルトによる点灯と充電が同時に行われる。「充電専用」はライトは点灯させずに充電だけ行う。「懐中電灯」は、口金から取り外してハンディライトとして使う場合のスイッチだ。なお、スイッチの状態がどこであっても、E26口金に取り付けて100ボルトが通電されていれば充電される。

スイッチを「電球」にすると点灯(左)。スイッチ「充電専用」にすると消灯して充電だけ行われる(右)

 充電中はスイッチの横のLEDインジケーターが赤色に点灯し、充電完了になると緑色になる。充電時間は7〜8時間で、満充電で取り外した場合のバッテリー駆動時間は前述した通り約7時間だ。

取り外したときは「懐中電灯」に合わせると点灯する

 消費電力はLED照明部が4ワットで、制御回路部が3ワット。なお、停電時に自動的に点灯する機能などはない。できれば停電後、一定の間、自動点灯するような機能があるともっと便利だったと思う。なお、調光器付きの照明器具には使用できない。

 胴体を伸ばすときは、いちいち回したりする必要はなく、引っ張るだけで伸びるが、発光部の重みで勝手に垂れ下がって伸びてしまうようなこともなく、このあたりの使い勝手はよくできている。

 明るさはトイレのような狭い場所で使うのであれば十分で、配光角の狭さは感じるものの、個人的には気になるほどではない。ハンディライトとして使った場合もそこそこ明るく、実用性は十分。ただし胴体が伸びるとはいえ、発光部が大きく頭でっかちのような状態になるので、持った感じは少々バランスが悪い。

バッテリーが消耗してもLED電球として使い続けられる

 実際に使ってみて感心したのが、しばらく点灯させても胴体があまり熱くならないこと。ほんのりと暖かくはなるが、手に持ってもまったく大丈夫だ。これなら、LED電球として点灯しているときにいきなり停電したとしても、すぐに取り外して持ち運べる。

Magic Bulbを点灯させた状態。直下照度は、白熱灯の40ワット型で照らした場合とほぼ同じとのこと。ただし、配光角が狭く口金方向に光が回っていないことが分かる(左)。比較用の白熱灯(40ワット)では、口金方向にも十分に光が当たっている(右)

 なお、内蔵のリチウムイオンバッテリーは充放電を500回程度繰り返すと、初期容量の50〜70%程度に減少して寿命となるが、この状態でもまったく使えないというわけではない。点灯時間は短くなるが、非常用として一時的に使う程度ならば大丈夫だろう。ちなみに内蔵バッテリーを交換することはできないが、バッテリーが消耗しても通常のLED電球としては使用可能なので、そのまま使い続けられる。

 また、オプションとして専用ストラップも用意されており、Magic Bulbに取り付けて持ちやすくできる。ストラップを首から掛けることも可能だ。

 家の照明器具のうち、1つでもこのMagic Bulbを取り付けておけば、いざ停電になったときに慌てずすばやく対処できる。もし白熱灯からLED電球に乗り換えを考えている人がいたら、万が一の備えとして、買い換えるLED電球の中の1つをこの製品にしてみてはいかがだろうか。

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