ソニーは、同社製Blu-ray Discレコーダーなどの録画管理アプリ「RECOPLA」(レコプラ)を12月中にアップデートする。新たにアップルの「iPad 2」以降や、ソニー製以外のAndroidタブレットでも、録画済み番組を無線LAN経由で視聴できるようになる。
iOS端末のサポートは、パケットビデオの「TWONKY BEAM」との連携によって実現した。11月28日にリリースされた「TWONKY BEAM Ver.3.3.0」では、iOS版でも著作権保護技術DTCP-IPへの対応を実現。RECOPLAからTWONKY BEAMの機能を呼び出すことで、ストリーミング視聴が可能になるという。このため、iPadなどには事前にRECOPLAとTWONKY BEAMの両方をインストールする必要がある。
RECOPLA上で録画番組を選ぶと、再生するテレビを選択する画面が表示される。ここで「TWONKY BEAM」を選ぶと、iPad上で再生が始まる仕組みだ。それ以外に2つのアプリを使用していることを意識する場面はないという。また、今回は録画済み番組の視聴に限られているが、放送中番組のリアルタイム視聴についても「検討している」という。
なお、TWONKY BEAM単体でもソニー製レコーダーと組み合わせて録画番組の視聴が可能になったが、ネットワーク経由でレコーダーの電源をオン(Wake on LAN、DLNAサーバを起動できる)にする機能はRECOPLAにしかない。日常的に利用するなら2つのアプリを連携させるのが得策だ。
もう1つの大きなトピックは、iOS版の「RECOPLA」が「もくじでジャンプ」再生をサポートしたこと。この機能は、いわゆる番組メタデータを使って頭出しを容易にするもの。DVDのチャプターのように、テレビ番組のシーンごとに付けられた目次を指定するだけで該当シーンの再生が始まる。テレビ画面で録画番組を見ながら、手元のタブレットで頭出しを行うというセカンドスクリーンの使い方を提案する。なお、iPadの画面上で番組を視聴している場合は「もくじでジャンプ」を使うことはできない。
一方、ソニー製以外のAndroidタブレット(Android 4.0)でも、同様に「RECOPLA」と「TWONKY BEAM」を組み合わせることで録画番組のストリーミング視聴が可能になった。
※解像度1280×800ピクセルをサポートする10型タブレットが対象。Android OS4.1/4.2には対応していない
※BDZ-EW2000、BDZ-EW1000、BDZ-EW500、BDZ-E500は、放送ダウンロードによるソフトウェアアップデートが必要(2013年春実施予定)。また、BDZ-E500は録画番組の視聴のみ対応
このほか、「RECOPLA」の新機能として、「ワイヤレスおでかけ転送」がある。ソニー製タブレット(Sony Tablet S/Pシリーズ、Xperia Tablet)と組み合わせた場合、無線LANを介して録画番組をダビング、持ち出すことが可能になった。ダビングする時間を設定するタイマーや、電池状態によるダビングの可否なども設定できる。
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