「楽しい」「悲しい」「退屈」など、人が日常を過ごす上で味わう「気分」に合った楽曲を選んでプレイリストを作成してくれるアプリが登場した。博報堂および博報堂DYメディアパートナーズ、博報堂DYインターソリューションズが協力して開発した「musicるナビ」だ。
このアプリはユーザーが入力した“今の気分”のほか、ニュースやソーシャルメディア上のコメントなどをもとにプレイリストを自動作成する。これらのプレイリストは、シチュエーションの中に含まれる言葉をもとに、独自のアルゴリズムで抽出されたJ-POPの楽曲で作成されるという。
さっそく作ってみよう。「今の気分」に合うプレイリストを作成するには、まず下部のメニューの中から音符のアイコンをタップする。「あなたは今どんなシチュエーション?」というメッセージが出るので、入力欄に“気分”を書き込んで「つくる」をタップするとプレイリストが表示される。
例えば「早く暖かくなってほしい」と入力すると、「あったかいコーヒー」(フラワーカンパニーズ)、「あたたかい木」(木箱)、「ちゅらうた」(サーカス)、「星空の方があったかい」(SHERBETS)といった曲がセレクトされた。どれも「暖かい」というキーワードに関係のありそうな曲だ。
ここで「このプレイリストを確定しますか?」というダイアログが出るので、曲を変えたい場合は「チェンジ」を押して変えたい曲を指定すると別の曲に変えられる。「OK」を押せばリストが確定し、TwitterやFacebookでシェアできる。さらに興味のある曲を選んでタップすると、曲の一部を再生できる。曲の歌詞を表示することも可能で、気に入ったらiTunesで購入することも可能だ。
自分の“気分”をもとにオリジナルのプレイリストを作成するのも楽しいが、「おすすめ」「ニュース」「ソーシャル」など、作成済みのプレイリストを見るのも楽しい。
とくに「ニュース」では芸能やスポーツのニュースだけでなく、経済や社会ニュースをもとにしたプレイリストも載っていて面白い。例えば「東京株上昇一時1万1600円」という記事のプレイリストには、「Rising Love」(中山美穂)や「Rising Sun」(EXILE)、「僕らのこの素晴らしき世界」(BIGIN)、「Rising」(コブクロ)といった曲が並ぶ。おそらく「上昇」というキーワードから導き出された曲なのだろうが、「これは違うだろ」と突っ込みを入れながらリストを見るのも一興だ。
そうしてさまざまな言葉から生成されるプレイリストをあれこれ見ているうちに、知らなかった良い曲に出会えることもある。自分の購買履歴や閲覧履歴をもとに提供されるリコメンドサービスに比べて、「musicるナビ」のほうがニュースやSNSという多彩な切り口から選ばれた曲なので意外性に満ちている。
ちなみにこのアプリは音楽クリエイターの“ヒャダイン”氏がMCを務める「musicる TV」(テレビ朝日系)と連動したサービスで、同番組のサイトでもシチュエーション別の音楽プレイリストが見られる。残念ながらJ-POP限定なので海外アーティストの曲や他ジャンルの曲はセレクトされないが、J-POPが好きなユーザーにはおすすめだ。
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