ソニーは5月10日、エントリーからミッドレンジにあたる7.1ch対応AVアンプ3機種を発表した。価格は、エントリーモデルの「STR-DH740」が4万2000円、ネットワーク対応の「STR-DN840」は5万4600円、さらにHDMI2系統出力などを持つミッドレンジモデル「STR-DN1040」は6万8250円となっている。6月10日から順次発売する予定だ。
全モデル共通の特長として、まずデザインを一新したことが挙げられる。新しいフロントパネルはフラットになり、「アンプとしての存在感はありながら、スッキリとしたデザイン。棚に入れても操作に不自由しない」(同社)という。
“DN”型番の上位2モデルは、ネットワーク機能が充実。新たにWi-Fiを内蔵して手軽に家庭内LANに接続できるようになったほか、BluetoothやアップルのAirPlayにも標準で対応する。
DLNAによるネットワークオーディオ機能は、最大192kHz/24bitのWAV/FLAC再生をサポート。ただし、192kHz/24bitへの対応は有線LAN接続時に限られ、Wi-Fi接続では最大48kHz/16bitになるという。また、上位機「DN-2030」(販売継続)がサポートしている4ポート有線ハブやマルチチャンネル(5.1ch)ハイレゾ音源再生などは採用していない。
スマートフォンアプリ「Network Audio Remote」(Android/iOS)では、ネットワーク内のPCやNASに保存した楽曲データを選択、再生操作が可能(DLNAのDMCアプリ)。また「TV Side View」(Android/iOS)を使えば、ネットワーク内のソニー製AV機器をアプリから操作できる。
また、3機種ともフロントパネルにUSB端子を備え、ウォークマンやiPhone/iPodを接続して楽曲再生が行える。さらにDN型番の2モデルは、USBメモリーやUSB外付けHDDからの楽曲再生もサポート。AVアンプ側のGUI操作で音楽ファイルの選択や再生操作が行える。対応フォーマットは、MP3、AAC、WMA、および192kHzまでのWAVとFLAC。
映画館の臨場感を再現する「HD-D.C.S.」は全モデルで採用。上位2モデルは、世界的に有名なコンサートホールで実際に測定し、ホールの音場を再現する「コンサート・ホール・モード」も備えたほか、フロントハイ・スピーカーを使用してセンタースピーカーの音をリフトアップして画面にマッチングさせる機能や小音量でもバランスの良いサラウンド空間を再現する「サウンド・オプティマイザー」など、これまでは上位機種にしか搭載されていなかった機能を採用している。
STR-DN1040では、新開発の「リニア広帯域パワーアンプ」を搭載。あわせて新開発の大型ブロックコンデンサやオーディオ機器専用抵抗を採用するなど音質向上を図った。「よりフォーカス感が良く、スケール感の豊かなサラウンド空間を再現する」という。
HDMI入出力も豊富だ。8入力/2出力をサポートし、新たにフロントHDMI端子がMHL(Mobile High-Definition Link)に対応した。4Kパススルー/アップルケールは従来のアナログ入力に加え、HDMI入力にも有効になっている。
そのほかの仕様は下表の通り。
型番 | STR-DN1040 | STR-DN840 | STR-DH740 |
---|---|---|---|
概要 | 7.1ch対応 | ||
アンプ出力 | 165ワット×7 | 150ワット×7 | 145ワット×7 |
Wi-Fi | ○ | ○ | なし |
Bluetooth | ○ | ○ | なし |
AirPlay | ○ | ○ | なし |
MHL | ○ | なし | なし |
4Kアップスケール/パススルー | ○/○ | ○/ー | ○/ー |
HDMI入力/出力 | 8/2 | 6/1 | 4/1 |
価格 | 6万8250円 | 5万4600円 | 4万2000円 |
発売日 | 7月20日 | 6月25日 | 6月10日 |
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