一方、DLPA方式のリモートアクセスについては、「可能性は大きいが、普及させるには仕掛けが必要」と指摘する。「本当に外出先からスマートフォンでテレビを見ることが普及の鍵になるだろうか? ヒットの条件は、生活者それぞれのライフスタイルにとって必需品になること。まだ必需品にはなっていない」(前田氏)。
前田氏は、必需品とするためのアイデアを持っている様子だが、「今日は内緒」として披露しなかった。「テレビ番組以外にも見たいものはあるでしょう」(同氏)。またDLPAに対しては、「“DLPA with DTCP+”という言葉は複雑で言いにくい。“ロケフリ”のように簡単なキーワードがあるといい」とアドバイスする場面もあった。
DLPAの理事を務めるデジオンの田浦寿敏社長は、DLPAの目指す3つのキーワードとして「グローバルスタンダード」「マルチプラットフォーム」「相互接続性」を挙げた。「われわれはグローバルスタンダードを取りに行く。iOS版のプレーヤーソフト『DiXiM Digital TV for iOS』(参考展示)などマルチプラットフォームも進んでいる。DLPA標準として相互接続性を保証することで、より進歩した環境を提供できるだろう」(同氏)。
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