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安定した白物家電需要、掃除機は多様化? GfK Japanの2013年国内販売動向調査

» 2013年08月14日 20時18分 公開
[ITmedia]

 ジーエフケー マーケティングサービス ジャパンは8月14日、2013年上半期の家電およびIT市場の国内販売動向を発表した。このうち白物家電はおおむね堅調に推移している。

 冷蔵庫は前年比5%増の249万台。安定した買い替え需要と節電志向を追い風に堅調に推移した。401リットル以上の大容量タイプでは、デザインや素材で高級感を打ち出したプレミアムタイプが販売を伸ばしており、冷蔵庫も「見せる家電」の1つとして立ち位置を変えつつあるという。

冷蔵庫の市場規模の推移(出典はGfK Japan)

 洗濯機は、前年比1%増の277万台と安定した販売を維持。縦型は同2%増の233万台、ドラム式は同3%減の35万台となり、引き続き縦型が幅広い支持を集めた。また、縦型においては大容量へのシフトがみられ、同タイプに占める9キログラム台以上の数量構成比は2010年上半期と比較すると7%ポイントの増加となる10%へ拡大した。GfKジャパンでは、「ライフスタイルの変化に伴い、“まとめ洗い”や“大物洗い”へのニーズが高まった」と分析している。

 エアコンは前年比9%増の390万台となった。1月、2月は寒さが厳しく、5月、6月は夏季需要が前倒しとなるなど、需要を喚起する機会に恵まれた。

 クリーナーは前年比7%増の418万台。市場の59%を占めるキャニスタータイプは数量前年比3%減の微減となったが、スティックタイプ、ハンディータイプ、ロボットタイプはそれぞれ同15%増、34%増、55%増と伸長した。なかでも数量構成比で17%を占めるスティックタイプは、充電式が前年同期の2倍近くに増加したという。ロボットタイプは売り場の拡大やメーカー、ラインアップの増加に伴い、販売台数は3年前の4倍に伸長した。ただ平均価格は前年上半期と比較して10%下落している。

 このほか、調理家電は「電気フライヤー」「低速ジューサー」などヒット商品の恩恵を受け、売り場が活性化した。コーヒーメーカーは1杯ずつ抽出する製品が需要を拡大し、前年比7%増の110万台となった。またミキサーは数量前年比18%増、ハンドブレンダーは同7%増と販売を伸ばした。

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