ソニーは9月5日、プレミアムヘッドフォン「MDR-1R」の技術や音、デザインコンセプトを継承しながら小型軽量化を図った新しい密閉型ヘッドフォン「MDR-10R」シリーズ4機種を発表した。10月25日に発売する。
ドライバーは、MDR-1Rよりも一回り小さい40ミリ径ながら、再生周波数帯域は5〜4万Hzを誇る新開発「HDドライバーユニット」。またハウジング上に設けた通気孔により、低域の過渡特性を改善する「ビートレスポンスコントロール」もMDR-1Rから継承した。「MDR-1Rの開発時にソニー・ミュージックと共同で検討した部分。楽器の生の音をスパッと再生できると“過渡特性がいい”といえるが、いわゆる音の立ち上がり/立ち下がりと同義だ」(同社)。
イヤーパッドには低反発ウレタンフォームを立体的に縫製。装着時にはパッド部分が内側に倒れ込む構造を採用し、耳を包み込むような装着性と高い気密性を実現した。空気の漏れも減るため、音漏れの低減や低域再生の力強さにも影響するという。
スタンダードな「MDR-10R」のほかに、NFCとBluetoothを搭載したワイヤレスモデル「MDR-10RBT」、約99.4%の騒音低減率を誇るデジタルノイズキャンセリング機能付きの「MDR-10RNC」を用意しており、ラインアップ構成までMDR-1Rと共通にした。Bluetoothモデルは、同時にリリースされた「MDR-1RBTMK2」と同様、音声コーデックにSBC/AAC/apt-Xをサポートしている。

Bluetoothヘッドセットとなる「MDR-10RBT」。内蔵バッテリーで約17時間の連続再生が可能だ(左)、ノイズキャンセリング機能付きの「MDR-10RNC」。単四形乾電池1本で約20時間使用できる(右)一方、MDR-1Rになかったのがオンイヤー型の「MDR-10RC」だ。ドライバーはほかのモデルと共通だが、イヤーパッドは耳乗せ型(オンイヤー)で、重量は約165グラムともっとも軽量。本体の折りたたみも可能で、スマートフォンのハンズフリー通話に対応したマイク/リモコン付きコードが付属するアウトドアにも適した仕様となっている。
そのほかの仕様は下表の通り。
| 型番 | MDR-10R | MDR-10RBT | MDR-10RNC | MDR-10RC |
|---|---|---|---|---|
| タイプ | オーバーイヤー型 | オンイヤー型 | ||
| ドライバー | 40ミリ径 | |||
| 再生周波数帯域 | 5〜4万Hz(Bluetoothモデルは有線接続時) | |||
| カラー | ブラック、ホワイト | ブラック | ブラック、ホワイト、レッド | |
| 重量 | 約180グラム | 約210グラム | 約205グラム | 約165グラム |
| 実売想定価格 | 1万9000円前後 | 2万7000円前後 | 3万円前後 | 1万9000円前後 |
| 発売時期 | 10月25日 | |||

「ヘッドフォンの本質を追求した」 ソニーから超広帯域再生のプレミアムモデル「MDR-1Rシリーズ」
iPhone 5でも使用可能、高品位志向で多機能なソニーの初ポタアン──ソニー「PHA-1」
ワイヤレスにモバイル連携、進化したソニーのHMD「HMZ-T3/T3W」登場Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR