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大画面だけじゃない? 4Kテレビの未来が見えるCEATECCEATEC JAPAN 2013(2/2 ページ)

» 2013年09月30日 18時57分 公開
[ITmedia]
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裏側にも注目したい三菱の「4K LASERVUE」

 三菱電機ブースでは、4Kパネルを搭載した「REAL LASERVUE」(レーザービュー)を展示している。同社がパートナー向けに開催したプライベート展示会で披露したことはあるが、一般には初お披露目となる。

三菱電機の4K対応「REAL LASERVUE」

 4K解像度を持つVA型液晶パネルに、「LSR3シリーズ」と同等の赤色レーザー&シアンLED搭載バックライトシステムを組み合わせたもの。ただし、注目は解像度よりもデザインかもしれない。

 今回の試作機は、同社のデザイン研究所で行われたコンペティションに出品された「屏風」というコンセプトデザインをほぼそのまま形にした。両サイドのアルミ製スピーカーで画面を支える仕組みで、6ミリ幅という超狭額ベゼルと合わせ、まるで画面が宙に浮いているように見える。スピーカーは同社お得意のカーボンナノチューブ振動板を採用した10連ユニットとし、スピーカーの右下にある「MITSUBISHI」ロゴが白く光るといったギミックも搭載している。さらに後ろ側に回り込んで見ると、スピーカー部分の裏側は真っ赤に塗られていた。

三菱ロゴが光る(左)。背面を見てびっくり(右)

 「この赤も“屏風”というコンセプトをそのまま形にしたから。このまま量産するとは限らないが、サイドスピーカーのデザインは前向きに考えている」(同社)。

シャープの「AQUOSクアトロン プロ」

 シャープブースは、4Kテレビの「UD1シリーズ」と並び、同日行われた記者会見で紹介した「AQUOSクアトロン プロ」を大量に展示している。

シャープブースの「AQUOSクアトロン プロ」

 「AQUOSクアトロン プロ」は、RGB+Yで構成される独自の「4原色画素構成」を生かし、分割駆動技術によるサブピクセル制御で縦/横の解像度を倍“相当”にするという技術だ。パネル解像度はあくまでフルHDだが、「4Kに近い解像感を得られる」(同社)という。

従来機(左)と「AQUOSクアトロン プロ」(右)の画面を比較

 展示会場では、同サイズの「クアトロン」と新しい「クアトロン プロ」パネルを横並び比較しており、精細感の高い映像を確認できた。残念ながら4Kテレビとの比較はなかったが、2Kの入力信号を4Kアップコンバートしてからパネルに送り込むという4Kテレビ的な内部処理も手伝い、「2Kの映像では、ちょうど2K(フルHD)と4Kの間くらいの精細感が得られる」と話している。

 同社では製品化を前提に「AQUOSクアトロン プロ」の開発を進めており、展示ブースには46V型、52V型、60V型、70V型、80V型という5サイズが並べられていた。「近いうちに発表できると考えている」(同社)。

 「CEATEC JAPAN 2013」の会期は、10月1日(火)から10月5日(土)までの5日間。このうち1日(火)は招待日、3日(水)〜4日(金)が通常の公開日で、最終日の10月5日(土)は無料公開日だ。入場料は当日登録で一般1000円/学生500円だが、公式Webサイトで事前登録を行えば無料になる。

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