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オーディオテクニカの“王道”モデルが全面リニューアル、「CKRシリーズ」5機種登場2つのユニットを対向配置

» 2014年03月31日 10時25分 公開
[ITmedia]

 オーディオテクニカは3月31日、カナル型イヤフォンの新シリーズ「CKRシリーズ」5機種7モデルを発表した。同社の“王道”といわれる「CKMシリーズ」の後継モデル。型番の「R」に「レゾリューション」「リアリティー」、そして高い「レスポンス」といった意味を込めたダイナミック型ドライバー搭載モデルだ。いずれも4月25日に発売する。

型番 ATH-CKR3 ATH-CKR5 ATH-CKR7 ATH-CKR9 ATH-CKR10
ドライバー 9.8ミリ径 13ミリ径 14ミリ径 13ミリ径×2
再生周波数帯域 5〜2万4000Hz 5〜2万5000Hz 5〜2万8000Hz 5〜3万5000Hz 5〜4万Hz
インピーダンス 16オーム 12オーム
感度 102dB 103dB 103dB 109dB 110dB
価格(税抜き) 3500円 6000円 1万5000円 3万円 4万円
最上位モデルの「ATH-CKR10」

 上位機となる「ATH-CKR9/ATH-CKR10」の2モデルは、ユニークな「DUAL PHASE PUSH-PULL DRIVER」を採用した。これは、1つのハウジングの中に2つのドライバーユニットを“向かい合わせ”に配置し、同時に動かすというもの。音楽信号を片方のドライバーは正位相、もう片方は逆位相で流すことにより、一方のダイヤフラム(振動板)が前方に動く(PUSH=押す)と、もう一方のダイヤフラムは後方へ駆動する(PULL=引く)仕組みだ。これにより、ハウジングの内圧に対して通常のイヤフォンの倍の駆動力を実現できるほか、動きのスピードに差がなく、理想的なリニアドライブ(前後直進運動)が可能になるという。

ATH-CKR10を側面から見たところ。この中に2つのドライバーユニットが“向かい合わせ”に配置されている(左)。「ATH-CKR9」は基本構造こそ共通だが、アルミ製ハウジングを採用するなど各所の部材に違いがある(右)

 「スピーカーの技術を応用したもので、相互変調がなく、広い帯域に渡る高い音再現性を確保できた。13ミリ径という大口径ドライバーと高い音圧を合わせ、表現力豊かなイヤフォンらしからぬ再生音が楽しめる」(同社)。

 このほか、低域の特性を改善するアコースティックフィルター「ベース・アコースティックレジスター」も搭載している。なお、両モデルは基本設計こそ共通だが、「ATH-CKR10」には純鉄製のヨーク(CKR9は鉄製)やチタン製ハウジング(CKR9はアルミ)、スタッカード撚り線といった高品位素材が使われている点が異なる。

「ATH-CKR7」は切削ステンレスとアルミのハイブリッド構造ハウジング

 中位機種の「ATH-CKR7」は、切削ステンレスとアルミのハイブリッド構造ハウジングを採用。ステンレスハウジングにスタビライザーが一体化され、音のひずみを抑制する。またハウジングの前方と後方には、高域と低域の特性を向上させる2つのアコースティックレジスターを装備。さらに振動板を直接マウントして有効面積を最大化する「ダイレクトダイアフラムマウント方式」と合わせ、パワフルな楽曲再生を可能にしたという。

「ATH-CKR5」のホワイト

 「ATH-CKR5」は、「ダイレクトダイアフラムマウント方式」と真ちゅうスタビライザーを搭載。ドライバーの背面に正円形状の真ちゅうスタビライザーを備え、音の“雑味”の原因となる不要振動を抑えて解像度の高い音を再現するという。また、ブラック、ブルー、ブラウン、シルバー、レッド、ホワイトというカラーバリエーションを用意している。

「ATH-CKR3」のブルー

 エントリーモデルとなる「ATH-CKR3」は、新開発の9.8ミリ径ドライバーと真ちゅうスタビライザーを組み合わせ、解像感の高い音を目指したモデルだ。iPhone/iPod/iPad用リモコン付きの「ATH-CKR3i」(税抜き4800円)およびスマートフォン用の「ATH-CKR3iS」(税抜き4200円)もラインアップした。いずれもコンパクトなハウジングと豊富なカラーバリエーションが特長で、標準モデルはブラック、ブルー、ブラウン、グレー、レッド、ホワイトの6色、また2つのリモコン付きモデルはブラック、ブルー、レッド、ホワイトの4色から選択できる。

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