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「すべての高画質技術を投入した」――東芝が直下型バックライトの“プレミアム4Kテレビ”、レグザ「Z9Xシリーズ」を発表(2/2 ページ)

» 2014年04月14日 14時00分 公開
[芹澤隆徳,ITmedia]
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HDMI入力は4K/60p(4:4:4)対応、HDCP 2.2をサポート

 HDMI入力は4K/60p(4:4:4)対応でHDCP 2.2をサポート。また新たに設けられた映像モード「ピュアダイレクトモード」は、1080p(4:4:4)映像の映像入力を直接「レグザエンジンCEVO 4K」に入力し、オール12bit 4:4:4処理を行う。「パネルドライブ直前まで12bit処理とし、MGVCなど12bit収録の素材が持つ美しさを最大限に引き出す」(同社)。

PCゲームでは、これまで入力できなかった2560×1440ピクセルの入力にも対応した(左)。50V型に4Kネイティブ映像を表示したところ。緻密(ちみつ)な映像が楽しめる(右)

 映像モードも多彩だ。アニメや映画といったコンテンツの種類に応じた映像モードのほか、モニター用途に使える「モニターD93/モニターD65モード」、4Kネイティブ映像入力に対応するコンテンツモード「4Kネイティブモード」などを新たに設けている。

 一方、倍速パネルを生かしたゲームモードも「新4Kゲーム・ターボ」モードに進化し、遅延は約0.6フレーム(約10ミリ秒)となった。「倍速パネルでは理論上0.5フレームの遅延が免れない。つまり、約0.6フレームということは、回路の遅延がほとんどなくなったという意味だ」(東芝)。さらに音声の遅延を抑えた「カラオケ」モード(約15ミリ秒)も用意している。

GUIも4K対応、タイムシフトマシンは“プラス1”に

 地味ながら重要なアップデートが、番組表を含むユーザーインタフェース類を描画するグラフィックエンジンが4K対応となったことだ。すべてのUIを4K解像度で描くことにより、文字の読みやすさが向上。「ざんまいプレイのアイコンにある小さな文字まで読めるほど精密に描写する」。

 リモコンも新デザイン。カバーを省略したほか、タイムシフトマシン機能で良く使う「タイムシフト」「ざんまいプレイ」「はじめにジャンプ」といったボタンを中央のカーソルボタン周囲にまとめるなど、「手元を見なくても使える」操作性を目指した。

新デザインのリモコン。全録機能関連のボタンが使いやすい場所に集められている

 全録機能のタイムシフトマシンは、BS/CS110度の放送局を1つプラスできる「タイムシフトマシンプラス1/ざんまいプレイプラス1」に進化。クラウドサービスの「TimeOn」と合わせ、録りためた番組をシーンごとに活用できる。なお、40V型の「40J9X」は全録には対応していない。搭載チューナーは3基で、番組を視聴しながら2つの裏番組を同時に録画できる“W録”機となっている。

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