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お先に商用化しちゃいます――時速650キロ相当で走る「リニアライナー」をタカラトミーが開発東京おもちゃショー2014(2/2 ページ)

» 2014年06月12日 20時44分 公開
[芹澤隆徳,ITmedia]
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渦電流で1センチも浮上する「リアル未来カー」

 映画やアニメによく登場する“浮遊する未来カー”。それを再現したのが、RCカータイプの参考展示“電磁浮上ビークル”だ。こちらは「渦電流リニアモーター」により、1センチほど浮上したまま、前後左右に移動することができる。

「渦電流リニアモーター」

試作機

 渦電流とは、アルミ板の上を磁石が触れないように高速で動かすと発生する物理現象のこと。渦電流が起きるとアルミ内で自由電子が動き出し、アルミと磁石が“反発する力”として作用する。

アルミ板の上を走行中

 車体には4つのモーター付き磁石を設けており、磁石を高速回転させることで渦電流を発生、車体を浮遊させる。さらに前方の2つは可動式になっており、その向きを変えて移動する仕組みだ。もっとも、まだ開発中で思うようには操れていない。ふらふらしながら移動している状態だ。

こちらは磁石を横に向けてレール内を走るタイプの試作機。やはり1センチほど浮いており、上から抑えると沈み込む

 しかし、開発担当者によると、「浮遊する未来カーを操る感覚は、ほかにない面白さ」。ほかにもモーターを高速回転させるために熱と消費電力が大きいこと、アルミ板の上でしか遊べないといった課題もあるが、3年後くらいには商品化したいと話していた。

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