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ハイブリッド3Wayのフラグシップ「XBA-Z5」登場――ソニーから「XBAシリーズ」後継機リケーブルでワイヤレス化?

» 2014年09月25日 20時05分 公開
[ITmedia]

 ソニーは9月25日、カナル型イヤフォンの新製品として、「XBAシリーズ」4機種を発表した。いずれもダイナミック型とバランスド・アーマチュア型(BA型)ドライバーのハイブリッドタイプ。エントリーモデルの「XBA-A1」を除く3機種が“ハイレゾ対応”をうたう。

「XBA-Z5」と「XBA-A3」

「XBA-A1」(左)と「XBA-A2」(右)

 このうち「XBA-Z5」は、マグネシウム製のハウジングを持つフラグシップモデルだ。16ミリ径ダイナミックドライバーに2基のBA型ドライバーを組み合わせた3Way構成で、ネットワーク回路にも音質に優れるフィルムコンデンサーを採用するなど力を入れている。

 2つのBA型は、フルレンジとツィーター。フルレンジには先に登場した「XBA-100」にも採用されたリニアドライブバランスド・アーマチュア型ドライバー、そしてツィーターには同じBA型でもマグネシウム振動板を採用したユニットを使用している。

 「マグネシウムは、実用金属中で最も比剛性が高く、かつ高い内部損失を誇る。ハイレゾ音源が持つ解像度の高い超高音域を正確に再現できる」(同社)。

「XBA-Z5」のハウジングはフルマグネシウム製

 一方のダイナミック型ドライバーは、同時リリースのヘッドフォンのフラグシップモデル「MDR-Z7」と同様、液晶ポリマーフィルム振動板の表面にアルミニウム薄膜をコーティングして高域の内部損失を向上させたもの。また振動板のコルゲーション(外周のひだ)を倍増させ、振動板の可動性を高めたという。

 このほか、ポートを使って低域再生時の通気抵抗を最適化する「ビートレスポンスコントロール」、銀コートOFC線と左右独立したグランド線を持つ「独立グランドケーブル」など、MDR-Z7と同様のアプローチで音質向上を図っている。

 コードは着脱式で、別売の「MUC-M20BL1」(1万1000円前後)を使えば同社製ヘッドフォンアンプ「PHA-3」とのバランス接続も可能だ。

XBAをBluetooth対応にするオプションケーブルも

Bluetoothイヤフォンに早変わり。ケーブルの途中にバッテリーを搭載し、microUSBで充電できる

 ユニークなオプションとして、XBAシリーズをBluetooth対応のワイヤレスイヤフォンにすることができる交換用ケーブル「MUC-M1BT1」がラインアップされた。ケーブルにNFCを搭載し、ワンタッチの接続が可能。ケーブルの途中にバッテリーを搭載しており、microUSBで充電する仕組みだ。実売想定価格は1万9000円前後。

型番 XBA-Z5 XBA-A3 XBA-A2 XBA-A1
ドライバー 16ミリ径ダイナミック+BA×2 16ミリ径ダイナミック+BA×2 12ミリ径ダイナミック+BA×2 9ミリ径ダイナミック+BA×1
再生周波数帯域 2〜4万Hz 4〜4万Hz 5〜2万5000Hz
インピーダンス 32オーム 24オーム
感度 107dB 105dB 108dB 107dB
実売想定価格 6万5000円前後 3万6000円前後 2万6000円前後 1万5000円前後
発売日 10月18日 10月24日

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