1958年から世代を超えて多くの人に親しまれてきた野球盤がさらに進化した。エポックが4月25日に発売する「野球盤 3Dエース」は、投手の球が空中を飛び、打者までノーバウンドで届くのが特徴だ。
これまでの野球盤は、ボウリングのように球を転がして投球していたが、今回採用された「3Dピッチングシステム」により、リアルな野球を盤上で再現した。本体サイズは430(幅)×430(奥行き)×75(高さ)ミリ。価格は6980円(税別)で、対象年齢は5歳以上。
エポックゲーム事業部 事業部長の遠藤義行氏によると、2年かけて新しい投球装置を開発し、「空中に飛んでいる球を直接打ち返す」ということを目標にしてバネやプラスチック寸法などを細かく調整してきたという。
そのほか、3D投球を打者目線で体感できる「バッターウィンドウ」、あいまいな場所にボールが落ちたときにヒット/アウト/ダブルプレイなどを判定する「野球盤ルーレット」、フライやライナー性の球に対応できる内野守備用ポケットの「グローブポケット」など、新機能を追加した。
投手の球種は9種類に増え、打者との駆け引きもより奥深くなった。空中を飛ぶのは「ストレート」と「消える魔球ジャイロ」の2種で、ストレートは投球レバーをスライドさせて内角/外角高めを選べる。マウントは前後にスライドでき、前にスライドさせると従来通り地上を球が転がっていく。対応する変化球は「スライダー」「シュート」「カーブ」「シンカー」で、内蔵された磁石を動かすことで軌道が変わる。地面が開くタイプの消える魔球も健在だ。
今回の野球盤では「投手が投げた球をそのまま打ち返してホームラン」という遊び方ができる。バットは2010年にラバー素材を採用したことで反発力が増し、実際にフェンスを越えるホームランが打てるようになっている。スタッフにホームランのコツを聞いてみたところ、「必ずしもレバーをめいっぱい引く必要はなく、半分だけレバーを引いた状態でも、真で球を捉えれば飛距離は出る」とのことだ。
実況機能やイニング表示が可能な「LCD 電光掲示板」も搭載しており、臨場感を演出する。単3乾電池2本で駆動し、スタッフによると連続で20時間利用できるという。
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