ソニーは10月2日、六本木・AXISビル 1階「リビング・モティーフ」で、住空間を活用した新たな体験の創出をコンセプトにした「Life Space UX」の展示を開始した。11月3日までの期間限定。9月にドイツ・ベルリンの家電総合展示会「IFA 2015」でもお披露目した「ポータブル超短焦点プロジェクター」や「シンフォニックライトスピーカー」など、国内初展示となる製品群のコンセプトモデルを体験できる。
期間中はマンガの楽しみ方を探求するトークイベントや、Life Space UXの製品を活用した茶道の楽しみ方を伝えるイベントなど、ゲストを招いたさまざまな体験イベントを毎週木曜日に開催する。
ソニーTS事業準備室 室長 斉藤博氏は「家は本当の意味で自由になれる重要な場所。家の中で使う製品を開発するにあたり、これまで2つの問題意識があった」と語る。1つはたたずまいの問題だ。「例えば大きな家電機器をリビングに置くと、それだけで圧迫感があり、空間が持つ開放感を阻害してしまう。自由に配置でき、大きくても空間になじむデザインが求められる」(斉藤氏)
2つ目は機器から生じる場所の制約。「家の中でお気に入りの場所があっても、これまでは大画面で映像を見たいと思ったらテレビの前に行かなければならなかった。自分の好きな場所で好きなことを楽しめるようにしたかった」と斉藤氏は説明する。
ソニーが目指すのは、空間に機器を押し込む足し算的発想から脱却し、“体験”を提供すること。Life Space UXの製品群は、壁、天井、床などの住空間そのものに、音、光、映像などの要素を結びつけて新たな体験を創出するもの。斉藤氏は「本当の住空間の力を引き出したい」と意気込みを語った。
展示イベントでは、リビング、寝室、自室のデスクなどの生活空間をイメージしてLife Space UXの4製品を展示。据え置きルーターを一回り大きくしたようなフルHDの「ポータブル超短焦点プロジェクター」は、寝室や子供部屋、ダイニングなどでの利用をイメージ。本体から10数センチの距離に約23インチの映像を映し出せる。
「シンフォニックライトスピーカー」は、製品がライト装置そのものを構成しており、本体をテーブルなどに設置するだけで利用できるスピーカーライトだ。ライト部分の周囲を被うガラス全体がスピーカーとなっており、周囲全体に音を出力する。いずれもコンセプトモデルで、発売する地域や時期などは未定。
発売済みの製品では、LED電球一体型のBluetoothスピーカー「LSPX-100E26J」や、「超短焦点4Kプロジェクター」を展示。
斉藤氏は「今回は第1弾コラボとなるが、今後もLife Space UXの展開はまだまだ加速していきます」と語った。
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