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“次世代ブルーレイ”初号機は40万円前後に――パナソニックが「プレミアムディーガ」を11月に発売

» 2015年10月05日 14時05分 公開
[ITmedia]

 パナソニックは10月5日、世界初のUltra HD Blu-ray再生対応Blu-ray Discレコーダー、“プレミアムディーガ”「DMR-UBZ1」を発表した。4K解像度やHDR(ハイダイナミックレンジ)をサポートする“次世代Blu-ray”の第1号機。価格はオープンプライスで、店頭では40万円(税別)前後になる見込みだ。11月13日に発売する。

“プレミアムディーガ”「DMR-UBZ1」

 Ultra HD Blu-rayは、最新の映像圧縮技術HEVC(H.265)を用いて最大100Mbpsの映像信号を記録する12センチ光学ディスク(多層)。映像の解像度が4Kになるほか、60pの高フレームレート、1000〜1万nitの高輝度でダイナミックレンジを拡大するHDR、色域を拡大するBT.2020などをサポートしており、「高精細で大きな明暗差による立体感、鮮やかな色調、なめらかな動きによる美しい映像表現が可能になる」(同社)。

 DMR-UBZ1では、パナソニックハリウッド研究所(PHL)など映画製作の現場で培った技術を応用し、独自の4K対応映像エンジン「4KリアルクロマプロセッサPlus」を開発。Ultra HD Blu-ray再生に加え、「YouTube」「NETFLIX」「アクトビラ」などの4K動画も高画質で楽しめるという。再生にはHDCP 2.2に対応した4Kテレビが必要。またHDRに対応していないテレビでUltra HD Blu-rayを再生する場合は、HDR信号をダイナミックレンジ変換して出力する仕組みになっている。

 内蔵HDDは3Tバイト。チューナーは地上デジタルとBS/110度CSが各3基で、録画は従来と同じH.264で行う。ネットワークオーディオ機能も強化しており、最大192kHz/32bitまでのPCM音源に加え、新たにDSD(2.8MHz、5.6MHz)再生にも対応した。PCM音源のフォーマットにも新たにALACを追加。また「e-onkyo music」で購入した楽曲をディーガの内蔵HDDに自動的にダウンロードする機能や、内蔵HDDをNASとして利用する機能などは従来機から継承している。

デジタル基板とオーディオ基板を別ブロックとした

 筐体設計は音質重視。新開発のドライブベースやセンターフレーム構造、4層構造ベースシャーシなどを採用して高い剛性と低い重心を実現した。内部を3ブロック独立した構成としたほか、振動減衰性に優れたハイカーボン鋳鉄インシュレーターなどを新規に採用してノイズの干渉と不要な振動を排除している。

背面端子

 HDMI出力は映像と出力を分けて接続できる2系統を装備。ほかにバランス音声出力や光デジタル音声出力、同軸デジタルなどを備えている。本体サイズは438(幅)×77(高さ)×239(奥行き)ミリ。重量は約8.2キログラム。

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