シャープは10月15日、冷蔵庫の新製品「SJ-GT41B」を発表した。マンションなどにも設置しやすい幅60センチの410リットルタイプながら、クラスナンバー1の容量を誇る150リットルの冷凍室「メガフリーザー」を搭載した。5つのカラーバリエーションで11月19日に発売する。店頭では26万円前後(税別)になる見込みだ。
冷却器ユニットのコンパクト化や庫内レイアウトの改善で無駄なスペースを省き、150リットルの冷凍室を実現した。同社の従来機に比べて容量は約20%増となり、「買い物カゴ約4個分の食品が保存できる」(同社)。冷凍室は通常の冷凍よりも低温で保存する上、霜とり運転前やドアを開閉して冷気が逃げたときに急冷するなど温度上昇を抑えることで、食品の“冷凍やけ”につながる霜つきを抑制する。
また従来は別になっていた野菜室と冷蔵室を一体化。これは製品開発にあたって“主婦の行動観察”を行い、利用頻度の高い2つを一緒にしたほうが料理などの作業効率が上がると判断したためだ。あわせて冷蔵室の底面を、平均的な成人女性が立ったときに腰より少し下にあたる「床から84センチ」に設定。野菜や重いペットボトル、牛乳パックなどがラクに出し入れできるようにした。もちろん独自のプラズマクラスターイオンにより、庫内に浮遊するカビ菌を除菌する機能もある。
野菜室は、直接冷気を野菜にあてない高湿シールド構造で乾燥を防ぎつつ、約2度から4度という一般的な野菜室よりも低い温度を維持することで野菜の呼吸を抑制、鮮度を長持ちさせる「シャキット野菜室」。野菜の水分保持率が約2倍に上昇し栄養素も保持されるという。あわせてケース内には雑菌の繁殖を抑えるAg+(銀イオン)加工も施した。
冷蔵室のドアは強化ガラス製で、シャープ独自の「どっちもドア」を採用。ドアの両側に短い軸を設け、ドアを開く際は片側の軸が外れる仕組み。27年前に特許を取得して以来、同社製冷蔵庫だけの特徴となっている。なお、同社によると「どっちもドア」はドアを閉めている間は両側の軸でドアを支える構造のため、地震などで冷蔵庫が揺れた場合でもドアが開きにくいという。
多様化する調味料を分かりやすく整理できる「段々スパイスラック」も新しい。最近はヒット商品となったラー油や華香味ペーストなど要冷蔵の調味料類が増えており、それらを上手に収納したいという利用者の声に応えたもの。4段の小型ラックを設け、小ビンやチューブをサイズごとに収納できる。量の減った調味料を一目で確認できるため、買い忘れや重ね買いも解消されるという。なお、段々スパイスラックはドアポケットのほか、棚に置いても活用できる。
本体サイズは600(幅)×1820(高さ)×699(奥行き)ミリ。カラーバリエーションとして、グラデーションレッド、サテンブラウン、ピュアホワイト、フロストグリーン、ピュアブラックをそろえた。
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