エプソンは7月21日、3LCD方式のホームプロジェクター「EH-TW8300」「EH-TW8300W」を発表した。同社として初めて4KとHDRの両方に対応したホームシアターモデル。8月下旬に発売する。直販価格はEH-TW8300が36万9980円、ワイヤレス対応のEHTW8300Wは39万9980円(税別)。
昨年春に発売したハイエンドモデル「EH-LS10000」から“画素ずらし”技術を継承。フルHDパネル(0.74型高温ポリシリコンTFT液晶パネル×3枚)を使いながら、入力信号の1ピクセル(1画素)を斜めに0.5画素ずらして重ねることで“4K相当”の解像度を実現した。
画面輝度は最大3000lm(ルーメン)、コントラスト比は100万:1と従来機「EH-TW8200」(2400lm、60万:1)から約6割も改善した。これは、高出力ランプの採用に加え、遮光率を高めたオートアイリスとレンズアイリスを新設計したため。さらに新開発の非球面レンズを含む光学系も画質向上に一役買っているという。
色域は全てのカラーモードでsRGBを100%カバー。「デジタルシネマモード」では、DCI(Digital Cinema Initiatives)のP3も100%カバーした。「非常にピュアな映像を実現した」(同社)。使用中の駆動音も20dBに抑えている。
レンズは2.1倍電動ズーム。レンズシフトは上下96%、左右47%に対応しており、レンズポジションを10個まで登録できるなど設置性にも気を配った。
2つのHDMI入力は最新の著作権保護技術HDCP2.2をサポート。また「EH-TW8300W」に付属するWireless HDトランスミッターは使用するチャンネルを増やして4K映像のワイヤレス伝送に対応した。「家庭用プロジェクターで4K映像をワイヤレス伝送するのは世界初」(同社)
本体サイズは520(幅)×450(奥行き)×170(高さ)mm。本体重量は約11kg。3Dメガネが付属する。
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