ソニーの「wena wrist」をご存じでしょうか? スマートウォッチ本体を時計のバンド部分に入れることで、ヘッド部分は好きなデザインのものを自由に選べるというユニークなスマートウォッチです。クロノグラフでもスリーハンズでも何でもあり。アナログ時計好きの開発者が伝統と文化への敬意を込めて作り上げた、ハイブリッドなウェアラブルデバイスです。
そのwena wristが第2世代へと進化しました。詳細はニュース記事を読んでほしいのですが、腕の内側にくる部分に細長い有機ELディスプレイを搭載し、電話着信時の発信者名やメール受信時のタイトル(件名)、LINEメッセージ(本文)などを表示できるようになりました。wena wristはBLEでスマートフォンと連携し、アプリ上でさまざまなデータを確認するのが基本ですが、スマホを出す必要のないシーンが増えることになるでしょう。
もちろん従来機同様に電子マネーの機能や活動ログも搭載。バンドをかざすだけで全国のコンビなどで買い物ができるほか、1日の歩数や消費カロリー、睡眠状態などが専用アプリで確認できます。また今回は、正統進化といえる「wena wrist pro」に加え、GPSや光学式の脈拍センサーを備えた「wena wrist active」も登場しました。心拍数が計測できるため、ランニングなどフィットネス用途の計画立案やペース配分にも役立ちそう。ちなみにヘッド部分を外せば、身軽なスマートバンドとしても使えます(もはや腕時計ではないですが)。
気になるのは、ランニングなどを継続している人たちが使っているフィットネス系の定番アプリと連携できるのか? ということ。有名どころでは「Rantastic」「Runkeeper」「MapMyRun」などがあります。wena wristを“外部心拍数モニター”として活用できれば、これまでのデータと一緒に健康管理に役立てることができるでしょう。
開発者の對島さん(ソニー新規事業創出部wena事業室の對島哲平統括課長)に聞いたところ、現時点で専用アプリ以外と連携する機能はないそうです。ただ、技術的な問題はなく、アプリ側の変更だけで対応できる部分でもあり、ニーズを見ながら検討したいと話していました。
朝のランニングではスマートバンドとして、出勤前にヘッドを取り付けてスマートウォッチとして、ここぞという時は高級なヘッドに変えるなど、さまざまなシーンで活躍してくれそうなwena wrist active。予約開始は2018年2月上旬です。
あ、wena wrist proのほうは昨日から予約受付を開始しています。
※この記事はメールマガジン「ITmedia デジタルライフスタイル通信」からの転載です(一部、加筆あり)
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