Z1やNote 3、“isai”を放つKDDI共同開発モデルも登場──auの2013年冬モデル
KDDIは、2013年冬モデルとして、LGエレクトロニクスと共同開発の「isai」や注目の“Z1”“Note 3”などのスマートフォン、そして、WiMAX 2+対応ルータなどを投入する。
KDDIは、10月2日に、auの2013年冬モデルを発表した。夏モデルのラインアップは4機種に厳選したが、冬モデルでは、スマートフォン6機種に加えて、10.1インチディスプレイ搭載AndroidタブレットとWiMAX 2+/WiMAX/LTEが利用できるトライバンド対応無線LANルーターも登場する。また、フィーチャーフォンとして、すでに登場している「GRATINA」のほかに、新モデルも用意する。
6機種と数を増やしたスマートフォンラインアップでは、KDDIとLGエレクトロニクスが共同で開発した「isai」(LGL22)が登場する。ハードウェアスペックはLGのG2と共通するが、背面パネルのデザインや本体形状では、「ピュアな湧き水でゆっくりと静かに揺れ動く水面(みなも)」というKDDIが立案したコンセプトを反映し、ホーム画面でもセンター画面のほかに「ニュース」「トレンド」「SNS」「動画」のカテゴリーを設けて、それぞれで時系列に沿った情報表示を行うKDDIオリジナルUI(ユーザーインタフェース)を導入した。
「Xperia Z1 SOL23」は、ソニーがIFA 2013で発表した5インチディスプレイ搭載モデルのau版で、グローバルモデルとほぼ同じ仕様だ。「トリルミナスディスプレイ for mobile」と超解像技術「X-Reality for mobile」を実装して高品質な映像を楽しめる。Exmor RS for mobileとBIONZ for mobile、F2.0のGレンズを組み合わせたカメラでは、61枚連写ができるタイムシフト連写や撮影している動画をFacebookでリアルタイム公開できる「ソーシャルライブ」、そして、撮影した画像から検索を行える「Info-eye」といった新機能が利用できる。
Samsung電子の「GALAXY Note 3 SCL22」もKDDIから登場する。Sペンを画面に近づけて対応ツールを起動する「エアコマンド」や、手書き入力文字をほかのアプリで利用できる「アクションメモ」、Sペンで四角く囲った画面エリアにサブウインドウを設けてアプリを起動する「ペンウインドウ」など、“Sペン”を活用したUIを導入する。ディスプレイを2分割するマルチウインドウ環境では、それぞれの画面で起動したアプリでデータをドラッグアンドドロップで共有できるようになった。
シャープの「AQUOS PHONE SERIE SHL23」は、従来モデルのSHL22と同じくIGZOディスプレイを搭載し、解像度は1080×1920ピクセルのフルHDに向上した。バッテリー容量は3000mAhとなり「フルHDでも3日間」のバッテリー駆動を目標にしている。メインカメラには従来のAQUOS PHONEと同じF1.9の“明るい”レンズを採用したほか、カメラのモードに“Night Catch”を新しく用意した。また、ボディ側面を握って操作ができる「グリップマジック」UIも導入している。
富士通の「ARROWS Z FJL22」は、「通常の利用状況で3日間動作する」とKDDIが説明するバッテリー駆動時間に加えて、「10分間の充電で1日間駆動できる」というクイックチャージャーが標準で付属する。また、無線LANとLTE/3Gのマルチコネクションに対応して同時に通信することで高速なデータ通信を利用できるほか、それぞれの圏内で利用できる接続に自動で切り替えることで、安定したデータ通信が可能になる(ただし、標準のブラウザでのみ利用可)。なお、KDDI研究所がβ版を公開したWebブラウザ「predio」で使っている技術とは別のものになる。
京セラの「DIGNO M KYL22」は、“5インチディスプレイを搭載してバッテリー容量が2600mAh以上のスマートフォンで最軽量の135グラム”を訴求するモデルだ。また、片手で操作しやすい「ワンハンドUI」では、画面全体を引き下げる「スライドスクリーン」や、キーボード表示エリアの“左寄せ右寄せにサイズ変更”を導入した。
フィーチャーフォンの新モデルとして登場する京セラの「MARVERA」は、有効808万画素裏面照射型CMOSのメインカメラを搭載し、顔認識オートフォーカスやオートシーンセレクトなど、多彩なカメラ機能を持つ。フリップタイプのフィーチャーフォンとしては、大容量の1020mAhバッテリーを搭載する一方で重さは120グラム台前半という軽さも訴求する。
「ARROWS Tab」は、10.1インチディスプレイを搭載するタブレットだ。OSはAndroid 4.2。フルセグ放送の視聴と録画に対応する。重さ約510グラムの本体に容量9600mAhのバッテリーを搭載するだけでなく、4A給電に対応した急速充電ACアダプターも標準で付属する。また、同じ富士通のARROWS Z FJL22と同じくLTE/3Gと無線LANの両方を使って高速データ通信や安定した接続を可能にするマルチコネクションにも対応する。
Huawei製のモバイルWi-Fiルーター「Wi-Fi WALKER WiMAX2+」は、UQコミュニケーションズが9月30日に発表したWiMAX 2+と、従来のWiMAX、そして、auの800MHz帯 LTEが利用できる。本体にはタッチパネルを内蔵した2.4インチディスプレイを搭載して操作を簡単にできるようにした。
機種名 | 特徴 | 詳細記事 | 写真記事 |
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isai LGL22 | KDDIとLGが共同開発。ハードウェアスペックはG2、デザインはKDDIのコンセプト。ホーム画面で「ニュース」「トレンド」「SNS」「動画」のカテゴリーを設けて、時系列に沿った情報表示を行う。 | 詳細記事 | 写真記事 |
Xperia Z1 SOL23 | グローバルモデルとほぼ同じ仕様。Exmor RS for mobileとBIONZfor mobile、F2.0の「Gレンズ」採用カメラは、61枚連写のタイムシフト連写、撮影画像から検索できるInfo-eyeといった新機能を持つ。「トリルミナスディスプレイ for mobile」と「X-Reality for mobile」も搭載。 | 詳細記事 | 写真記事 |
GALAXY Note 3 SCL22 | Sペンを利用するラウンチャー「エアコマンド」、手書き文字をほかのアプリで利用できる「アクションメモ」、Sペンで四角く囲った画面エリアにサブウインドウを設ける「ペンウインドウ」など、"Sペン"を活用したユーザーインタフェースを導入。 | 詳細記事 | 写真解説(グローバルモデル) |
AQUOS PHONE SERIE SHL23 | IGZOディスプレイがフルHD対応に。バッテリー容量は3000mAhで3日間のバッテリー駆動を目標。カメラのモードに"Night Catch"を追加。ボディ側面を握って操作ができる「グリップマジック」ユーザインタフェースも導入した。 | 詳細記事 | 写真記事 |
ARROWS Z FJL22 | 「10分間の充電で1日駆動できる」クイックチャージャー標準付属。無線LANとLTE/3Gのマルチコネクションで同時に通信できるマルチコネクションに対応。高速で安定したデータ通信を利用できる。 | 詳細記事 | 写真記事 |
DIGNO M KYL22 | 5インチディスプレイバッテリー容量2600mAh以上のスマートフォンで最軽量の135グラム。片手で操作しやすい「ワンハンドUI」では、画面全体を引き下げる「スライドスクリーン」やキーボードの左寄せ右寄せなどを導入。 | 詳細記事 | − |
MARVERA | 有効808万画素裏面照射型CMOSのメインカメラ。顔認識オートフォーカスやオートシーンセレクトなど多彩なカメラ機能を用意。フリップタイプフィーチャーフォンでは大容量の1020mAhバッテリー。重さは120グラム台前半の軽さ。 | 詳細記事 | − |
ARROWS Tab FJT21 | 10.1インチディスプレイ搭載タブレットデバイス。OSはAndroid 4.2。フルセグ放送の視聴と録画に対応。重さ約510グラムの本体に容量9600mAhのバッテリーを搭載。LTE/3Gと無線LANの両方を使って高速データ通信や安定した接続を可能にするマルチコネクションにも対応。 | 詳細記事 | − |
Wi-Fi WALKER WiMAX2+ HWD14 | WiMAX2+と、従来のWiMAX、そして、auの800MHz帯 LTEが利用できる。本体にはタッチパネルを内蔵した2.4インチディスプレイを搭載して操作を簡単にできる。 | 詳細記事 | − |
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