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» 2004年03月12日 23時26分 公開

きれいな発色、カメラ起動に課題〜「N900i」ケータイカメラ画質研究ラボ(3/3 ページ)

[荻窪圭,ITmedia]
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白熱灯下の赤みを見事に補正〜屋内

 続いて屋内の作例を見ていく。

 蛍光灯下で撮影

 蛍光灯下の撮影では、やや色かぶりが起こったのが残念なところ。でも色はいい。半透明な液体もしっかりした色が乗っているし、鮮やかさもある。

 白熱灯下で撮影

 白熱灯の下ではかなり優秀なところを見せてくれた。白熱灯の赤みを完全に補正した絵を出してくれたのだ。緑の彩度がやや足りないのか、水や瓶が薄い色になっているが、それ以外は問題ない絵である。パンフォーカスでも、もともと少し近めにピントの山を置いているのか、50〜70センチくらいの距離でも問題なく撮れた。

 マクロモードで距離を変えて撮ってみた。あれこれ距離を変えて撮ってみたが、かなり寄ることができる

 続いてロウソク灯下の作例を見てみよう。

 左から通常モード、夜景モード、通常モード+フォトライト

 通常モードではシャッタースピードがあまり落ちないのか、ぎりぎりまで増感されてノイズは増えているが、光量は足りない。夜景モードにするとシャッタースピードが極端に落ちるため手ぶれを防ぐのに難儀するが、そこそこのクオリティに仕上がった。

 フォトライトはそれほどの光量はなく、50センチくらいの距離でも必要十分とはいい難い。あまり期待しないほうがいいだろう。

 N900iは、最大解像度でも最大4倍のデジタルズームが効くようになっている。この場合の画質がどうなるかも見ておこう。

 最大解像度の1612×1212ピクセルで、デジタル4倍ズームで撮影

 白熱灯下で先ほどと同じような距離から撮ったもの。かなり画質は落ちるが、200万画素モードでも4倍ズームを使えるのはなかなか面白い。ズームは左右のキーを押すとズームモードに入り、さらに押すと細かくズーム率を指定できる仕組み。さっと使えて扱いやすい。

 半面、明るさ補正などの細かい操作はすべてメニューから行わなければならないのが残念だ。

 風景モードと人物モードに設定した場合の作例も用意してみた。

 左が風景モード、右が人物モード

 同じような写真が2枚になるが、左が風景モード(こちらがデフォルトになっている)、右が人物モードだ。違いはよく分からないが、EXIF情報を見る限りでは風景モードは平均測光であるのに対し、人物モードは中央重点測光にと測光パターンが変わるようだ。それにより、人物モードでは背景の影響を受けないで撮れるようになっているのだろう。なおどちらも少々色のノリが悪いが部屋が白熱灯一つで暗めだったためと思われる。

パンフォーカスながら、けっこう使えるカメラ機能

 メガピクセルカメラ機能を中心にN900iのカメラ機能を見てきたが、ほかにもムービーモード、フォトモード(VGAサイズ以下の写真用)、連写モード、チャンスキャプチャ、ピクチャボイス(写真に音声をアフレコするというモード)、長時間ムービーとさまざまなモードが用意される。

 チャンスキャプチャは延々と連写を繰り返し、指を離したら最後の95Kバイト分だけが保存されるという機能。長時間ムービーは「iモーションとしてメール添付はできないが、時間制限をなくした」というもので、3GPフォーマットで延々と撮り続けることができる。

sa_ogi99.jpg

 N900iで1分30秒分撮ってみた動画。QuickTimeプレイヤーで閲覧できる

 カメラとしてはパンフォーカスなのでつらいところもあるが、起動も速いし、扱いやすい。フォトライトがそれほど明るくないのが気になるが、全般的には悪くない出来だ。ボディがスマートなのもいい。

 ただこれだけの完成度なのだから、やはりボディにカメラ起動専用のボタンを付けて、さっとフォトモードかメガピクセルモードで起動するようにしてもよかったと思う。なぜしなかったのだろう。

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