auの東芝製端末「A5504T」(3月1日の記事参照)といえばBluetooth機能内蔵がウリではあるが(5月14日の記事参照)、メガピクセルカメラも内蔵している。さっそく画質をチェックしてみよう。
撮像素子は100万画素のCCD。今どきのカメラ付きケータイとは思えないくらいカメラ機能はシンプルだ。100万画素でパンフォーカスなのはいいとして、マクロモードはないし、撮影時の機能も明るさ調節や白黒やセピアやネガがあるだけ。夜景モードもないしホワイトバランスもオートのみと潔い。
個人的にはケータイで撮影するのに、あれこれセッティングするのも似合わないと思うので、これはこれでよいと判断する。全部オートでまかなえるのなら、それに越したことはないのだ。
なお画像サイズは、フォトメールサイズ、壁紙サイズ(QVGA)、VGAサイズ、メガサイズ(1144×880)4つ。VGAサイズ以上は横位置での記録になる。画質はファインからメールサイズまでの3つだ。今回の作例は、メガサイズのファインで撮影した。
カメラボタンを押してフォトモードに入るまでの時間は約3秒弱。メガサイズで撮影して「保存」画面になるまでが約2.5秒。それをminiSDカードに保存するのに約2.5秒。数字で示すとそれほど速くないように思えるが、使っていてストレスがたまるほどでもない。なかなかいい感じだ。
このところ曇ったり小雨が降ったりと天候が不安定で、条件はよくないのだが、いつもの通りEXILIM S20を130万画素モードにして撮った作例と比べてみる。
曇天下のため、微妙にホワイトバランスがずれたりしやすい。この場合、EXILIMも少々黄緑がかっていて褒められた色ではなく、A5504Tのほうが地面の赤みは気になるものの悪くない出来。ダイナミックレンジが狭く暗部が沈みがちではあるが、カメラ付きケータイとしては許容範囲だ。
ただ、すべり台の青いところのエッジを見てもらうと分かるが、うまく補完できず斜めの線がギザギザになっている。これだけは残念。
続いて、あずま屋の作例だ。これも曇天下なので条件は悪い。
ちょっとこれはつらい写りになってしまった。ダイナミックレンジが狭いので明るいところが不自然に飛んでしまうのと、ディテールが解釈できてなくて不自然につぶれるため、写真全体がもやっとしてしまった。ちょっと残念。色がややにごり気味だが、これは悪天候の影響でもあり、仕方がないところだ。
次はちょっと、なごむ写真を撮ってみた。
公園の池で飼われている白鳥に子供が生まれたのだ。それも3羽、池でぷかぷかと浮いている。どうしても羽根や毛のようにふわっとしたものの描写は苦手なのだが、雰囲気は出ていると思う。
これはレンズの歪みをチェックするカットだが、A5504Tはかなり優秀だ。
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