「A5504T」、Bluetoothの実用性(1/3 ページ)

» 2004年05月14日 01時49分 公開
[坪山博貴,ITmedia]

 国内向け携帯電話としては久々にBluetoothに対応した「A5504T」(4月26日の記事参照)。auは過去にBluetooth対応端末として「C413S」(2001年5月の記事参照)をリリースしたが、主な用途はデータ通信やアドレス帳の交換などだった。当時はBluetooth機器がほとんど普及しておらず、“Bluetooth対応”という観点からは人気が得られなかった。

 Bluetoothで“何ができるか”は、「プロファイル」次第。どのプロファイルに対応するかで、“できること”が決まる。

 A5504Tは、ダイヤルアップ接続をサポートする「DUN(Dial Up Network)」、アドレス帳などの定型データを送信する「OPP(Object Push Protocol)」、ハンズフリー通話に対応する「HFP(Hands Free Protocol)」、イメージ送信に対応する「BIP(Basic Image Protocol)」の4つのプロファイルに対応している。データ転送は送信のみ対応し、ほかのBluetooth機器からの受信は考慮されていない。

自機情報から4つのプロファイル(サービス)に対応していることが分かる。この4つのプロファイルがそのままBluetoothメニューの4つの機能につながっている

 注目は、ハンズフリープロファイルとベーシックイメージプロファイルのサポートだ。前者は、トヨタ車の「G-BOOKカーナビ」と接続したハンズフリー通話を想定している。ヘッドセットとの接続に使われるヘッドセットプロファイルとは異なるが、最近ではハンズフリープロトコルもサポートするBluetoothヘッドセットが増えてきているようだ。

 静止画送信をサポートするベーシックイメージプロファイルは、イメージの転送に特化した機能で、ソニー製デジタルカメラや一部のカラープリンタなどが既に採用している。ファイルとしてではなく規定されたフォーマットのイメージとして転送するため、プリンタなどでも対応できる。

常時待ち受け、着話、リダイヤルも可能なヘッドセット利用

 ヘッドセットとの接続は市販されている製品で検証した。ヘッドセットのほうがG-BOOKカーナビよりは身近で、使いたいと考えるユーザーも多いと思われるからだ。試したのはMotorola製の「HS810」。1度の充電で待ち受け時間が100時間、通話時間が5時間と、長時間動作が可能なヘッドセットだ。

 Motorola製の「HS810」。折りたたんだ状態ではとてもコンパクトで、中央の写真のようにマイク部を開くと自動で電源が入る合理的な設計だ。髪の長い人は写真のように意図して露出させようとしない限り、マイク部以外は隠れる

 ちなみにこの「HS810」はヘッドセットプロファイルに加えてハンズフリープロファイルもサポートしている。ヘッドセットプロファイルは基本的に音声信号の伝達をケーブルから無線に変更しただけだが、ハンズフリープロファイルではより高度なリンクを行い、機器側から発着信操作を可能にしている点が異なる。カーナビのような、高度なハンズフリー機器からのダイヤリングも視野に入れているためだ。

 ヘッドセットの利用では、初回に相互認証処理が必要。A5504Tは常時ヘッドセットからの接続を待ち受けできるので、認証が済んでいればヘッドセット側から接続要求を行うだけで接続が行える。

ハンズフリーのメニューから初期登録(相互認証)を行う。認証はBluetooth機器ごとの固有アドレス番号とパスキーによるもので、一度実行しておけば後は自動接続できる
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