パスポート型の折りたたみ「Galaxy Z Fold8」を速攻チェック 使い方を変える形状だが“なくなった機能”も(1/2 ページ)

» 2026年07月22日 22時00分 公開
[石野純也ITmedia]

 サムスン電子は、7月22日に新製品紹介イベントの「Galaxy Unpacked」を開催。フォルダブルスマホのGalaxy Zシリーズを3機種発表した。これまでのGalaxy Z Foldシリーズは「Galaxy Z Fold8 Ultra」に“格上げ”され、新たな標準モデルには開くと3:4の横長ディスプレイが現れる「Galaxy Z Fold8」が据えられた。ここでは、写真ともに、新モデルとなるGalaxy Z Fold8を見ていく。

Galaxy Z Fold8 サムスン電子は、Galaxy Zシリーズ3機種を発表した。中央がGalaxy Z Fold8

閉じるとパスポート型、開くと3:4の横長ディスプレイに

 Galaxy Z Fold8は、従来よりも横長になっており、閉じたときの縦横比率は16:10、開くと3:4の横長になる。閉じたときに一般的なスマホと同じような比率を実現していたこれまでのGalaxy Z Foldがバーのように見えるのに対し、Galaxy Z Fold8はパスポートのように小さな冊子をほうふつとさせる。

Galaxy Z Fold8
Galaxy Z Fold8 閉じるとパスポートなどの小冊子をほうふつとさせるサイズ感。開くと横に長い3:4のディスプレイが現れる
Galaxy Z Fold8 本体背面。カメラが左上にあり、縦に並んでいるのはこれまでのGalaxy Zシリーズと共通だ

 重量は201gと、これまでのフォールド型端末のどれよりも軽い。厚みも開いた時が4.5mm、閉じたときが9.7mmに抑えられており、閉じてポケットに入れてもかさばらないサイズ感だ。一方で、開いたときの薄さを0.1mm更新し、4.1mmまで薄型化したGalaxy Z Fold8 Ultraと比べると、やや厚さがある。Galaxy Z Fold8 Ultraより縦の長さがないためか、ポケットに入れた際には“かたまり”のような重量感を感じた。

Galaxy Z Fold8
Galaxy Z Fold8
Galaxy Z Fold8 閉じたときの厚さは9.7mm。薄さを追求したGalaxy Z Fold7やFold8 Ultraよりやや厚い
Galaxy Z Fold8 開いたときの厚さは4.5mmで、タブレットとしても超薄型だ

 開いたときの3:4という比率は、一般的なカメラのセンサーと比率が同じだ。Galaxy Z Fold8が搭載するカメラも、標準は4:3に設定されている。閉じたときに横位置で撮った写真をメインディスプレイで開くと、画面ピッタリに写真が広がり、没入感が高まる。電子書籍の見開き表示にも、横長が向いている。

Galaxy Z Fold8 標準の4:3で撮った写真が、画面にピッタリはまって没入感が高まる
Galaxy Z Fold8 電子書籍も見開きで表示できる

 ただし、雑誌のようにキャプションの文字が小さいと、見開きでは読みづらいこともある。このようなときには、本体を回転させると3:4が4:3になり、1ページを7.6型の大画面に広げることが可能だ。縦横比率がこれまでのGalaxy Z Foldと逆転したことで、コンテンツ視聴時の“作法”も変わったといえそうだ。

Galaxy Z Fold8 電子書籍の場合、1画面に大きく表示したいときには本体を回転させる

 YouTubeやNetflixなどの動画は、再生するコンテンツにもよるが、3:4のディスプレイでも上下に映像が表示されない“黒帯”のスペースができてしまう。一方で、これまでのGalaxy Z Foldシリーズより、その面積は狭い。また、16:9の映像については、外側ディスプレイの16:10に近い。半折りにした状態でテントのように立てたり、カメラ側を下にして半折りにすると、画面サイズと合った表示になって没入感が高かった。

Galaxy Z Fold8 動画の場合、上下にやや黒帯が表示される
Galaxy Z Fold8 Galaxy Z Fold8 Ultra(左)との比較。映像のサイズ自体はほぼ同じだが、余白が少ないため、没入感は高まる
Galaxy Z Fold8 メインのディスプレイを使って、動画視聴を楽しめる

アプリを3つ並べたマルチタスクが可能に 半開きで固定はできず

 開いたときのメインディスプレイに、アプリを横に3つ並べて表示できるのも、Galaxy Z Fold8の特徴だ。これまでのGalaxy Z Foldだと、画面を2分割した上で、左右のどちらかをさらに2分の1にしなければならなかったが、Galaxy Z Fold8では均等に3分割できる。ブラウジングしながらXでポストし、もう1つのウィンドウでメールをチェックするといった使い方がしやすい。3つのアプリとは別に、ウィンドウで4つ目のアプリを開くことも可能だ。

Galaxy Z Fold8 縦長のアプリを3つ、画面内に並べることが可能
Galaxy Z Fold8 3つのアプリとは別に、ポップアップ表示のアプリを重ねることもできる

 一方で、これまでのGalaxy Zにあった、フレックスモードがなくなっている。フレックスモードとは、開閉の途中で止めた状態で本体を机やテーブルの上に置いて使う形態のことを指す。Galaxy Z Fold8以外の機種では、この状態にすると一部のアプリが中央の折り目で分割され、置いたまま使いやすくなっている。

 これに対し、Galaxy Z Fold8は設定メニューからフレックスモード自体がなくなっており、カメラやYouTubeなどのアプリを開いても画面が分割されなかった。むしろ、カメラのファインダーやYouTubeなどの映像が画面の中央に配置されてしまい、見づらくなってしまうほどだ。

Galaxy Z Fold8 設定メニューからフレックスモードがなくなった
Galaxy Z Fold8 フレックスモードがないため、折り目で映像部分が曲がってしまう

 また、ヒンジ自体、これまでのGalaxy Z Foldシリーズとはやや構造が異なるようで、固定できる範囲が狭くなっている。90度を超えると、自重でパタンと倒れてしまうため注意が必要だ。

 こうした仕様から、フレックスモードで置いたまま使うというより、3:4のディスプレイでコンテンツ視聴の体験を高めることに特化した端末といえる。従来のGalaxy Z Foldシリーズとは、コンセプトが大きく異なっている。

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