新折りたたみ「Galaxy Z Fold7」発表、歴代最薄ボディーに2億画素カメラ搭載 Z Fold6からの進化点を総ざらい(1/2 ページ)

» 2025年07月09日 23時00分 公開
[金子麟太郎,ITmedia]
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 Samsung Electronics(サムスン電子)は7月9日、折りたたみスマートフォン「Galaxy Z Fold7」を発表した。国内版のSIMフリーモデルは7月31日に発売となる。Samsungオンラインショップ価格は256GBが26万5750円(税込み、以下同)、512GBが28万3750円、1TBが32万9320円となっている。

 この記事では、先代の「Galaxy Z Fold6」から何が進化したのか、機能や体験の内容を交えて解説する。

Galaxy ZFold 折りたたみ 「Galaxy Z Fold7」

ボディーの薄さを徹底重視 Ultraクオリティーに

 Galaxy Sシリーズの最高峰モデルであるUltraが折りたたみスマートフォンになったとも言い換えられるほどに、機能性やそれにより得られる体験がUltraクオリティーのデバイスといえる。

 素材と構造を1から見直した結果、前作Z Fold6から2.4gの薄型・軽量化に成功。バータイプのスマートフォンと比べて圧倒的な大画面を備えているにもかかわらず、バータイプのスマートフォンよりも軽量という究極のハードウェアスペックになっている。

 いざ手にすると、サムスンがアピールする「革新的に薄い」という言葉がしみじみと刺さる。Z Fold史上最も薄い。開いた状態では競合他社のタブレットである「iPad Pro」よりも薄いという。また、閉じた状態でも手にするとバータイプのスマートフォンのようななじみがあり、グリップ力も感じられる。

 薄く軽くなりながらも、耐久性も担保している。薄い筐体に強固なヒンジを搭載すべく素材や構造を刷新し、アーマーグレックスヒンジと新たにチタン層を追加し、新素材の採用など構造の見直しにより薄さと耐久性の2つを両立しているという。

Galaxy ZFold 折りたたみ 薄く軽くなりながらも、耐久性も担保しているGalaxy Z Fold7(写真=右)

 ここで、ボディーサイズが数値的にどう変化したのかを記載しておくと、オープン時は約132.6×153.5×5.6mmから約143.2×158.4×4.2mmへと大型化したが、厚みは5.6mmから4.2mmと薄くなっている。一方、クローズ時は横幅が68.1mmから72.8mmへ増加し、高さは153.5mmから158.4mmへ拡大、厚みは12.1mmから8.9mmへと薄くなった。重量は約239gから約215gへ24g軽量化されている。

Galaxy ZFold 折りたたみ Z Foldシリーズ史上最も薄くなったGalaxy Z Fold7(写真=右)。先代のGalaxy Z Fold6と比べても圧倒的に薄い

アウトカメラもウルトラ級に向上 一方で犠牲になったのは内側の「アンダーディスプレイカメラ」

 カメラもウルトラ級の性能になった。特にZ Foldシリーズユーザーからは「Galaxy SのUltraシリーズと同じ高画素のカメラを搭載してほしい」という要望があったことから、Z Fold7ではシリーズで初めて2億画素カメラを搭載し、ついにS Ultraシリーズと同等のカメラ性能を実現した。従来のZ Fold6と比べると4倍鮮明で44%大きくなったセンサーにより、さらに明るくクリアな撮影が可能だという。

 超広角カメラはオートフォーカスを採用し、ピクセルサイズを大きくしたことで、風景や集合写真など超広角レンズを使った撮影でも、手ブレを抑えて明るい写真が撮れるようになった。超広角でのマクロ撮影にも対応した。

Galaxy ZFold 折りたたみ Galaxy SのUltraシリーズと同じ高画素のカメラを搭載。特にZ Fold7(写真=右)ではシリーズで初めて2億画素カメラを搭載したことがカメラにおけるZ Fold6(写真=左)からの大きな進化といえる

 インナーディスプレイのカメラが1000万画素にアップグレードしたが、これに伴う仕様の変更もあった。Z Fold6はディスプレイの中にカメラを埋め込むアンダーディスプレイカメラを採用していたが、Z Fold7ではパンチホールに変更されている。

 Z Fold6のアンダーディスプレイカメラはコンテンツの閲覧を阻害しづらいメリットがある反面、カメラの高画素化をしづらいデメリットがあるという。そこで、画素数向上を優先してアンダーディスプレイカメラを廃止し、パンチホールを設けた上でセンサーを1000万画素にアップグレードした。

Galaxy ZFold 折りたたみ 開いた状態で利用できるインナーディスプレイのカメラは1000万画素にアップグレードしたが、アンダーディスプレイカメラではなくなった代わりにパンチホールとなった

 画素数の向上だけでなく、最大視野角も100度に向上しており、フレームから被写体が外れずに集合写真などを撮影できるようになった。

インナーディスプレイは7.6型→8.0型へ大型化 折り目は目立たなくなったのか

 Z Fold7のディスプレイは、Z Fold6と比べてサイズが拡大された。カバーディスプレイは6.2型から6.5型へ、インナーディスプレイは7.6型から8.0型へと、それぞれ大型化している。これにより、閉じた状態でもより広い画面での操作が可能になり、開いた際の表示領域もさらに広がった。インナーディスプレイの折り目は完全になくなったワケではないが、それでもZ Fold6よりは目立ちづらくなった。

Galaxy ZFold 折りたたみ カバーディスプレイは6.2型から6.5型へ大型化した
Galaxy ZFold 折りたたみ インナーディスプレイの折り目は完全になくなったワケではないが、それでもZ Fold6よりは目立ちづらくなった。画像は上がZ Fold7、その下がZ Fold6

 最大輝度はZ Fold6と同様に2600ニトを維持しており、屋外でも視認しやすい性能を確保している。リフレッシュレートも従来と同じ1〜120Hzの可変式で、滑らかな表示と電力効率を両立している。表示性能の数値自体に大きな変化はないが、画面サイズの拡大と薄型化の両立によって、実際の使用感や没入感は向上しているといえる。全体として、Z Fold7は視認性や操作性を高めつつ、携帯性にも配慮されたディスプレイ設計へと進化した。

Galaxy ZFold 折りたたみ Z Fold7を横から見てくの字型になるように開いた状態にし、映像視聴時の挙動を確かめてみたが、下半分がコントロールパネルとなり、上半分に動画が表示される仕様は、Z Fold6から変わっていない

Z Fold7はOne UI 8を搭載 画像・動画のAI編集がより直感的に

 AI編集もZ Foldシリーズ史上最も強化されている。Z Fold7では2025年7月時点で最新のOSであるOne UI 8を搭載。Android 16をベースにしており、AI機能をより直感的に使用できるそうだ。

 画像編集については、背景に写り込んでしまった人をGalaxyの生成AI編集によって除去できる。かなりほそぼそと入り組んだ場所では、こうした編集処理が難しいとされるが、Z Fold7では自然に違和感なく修正できるという。「元の画像を表示」というボタンも画面に表示されるため、タップすれば編集前と後を見比べながら快適に編集できる。

 また、生成や編集は被写体のみならず、影まで自動的に認識してきれいに消すことができるのも1つの特徴だ。iPhoneのクリーンアップツールで消した結果よりも、Z Fold7では違和感なく自然に消せるシーンもあるそうだ。消しゴム機能は各メーカーが力を入れだしており、Xiaomiなどの中国メーカーも搭載したことで、特にグローバル端末機能の1つとして定着化が進む。

 Z Fold7で撮影した動画のノイズを除去することも可能だ。屋外における風やエアコンのノイズといった不愉快な音を除去できる。従来の生成AI編集でも同じことはできたが、AIアイコンをタップして自分で手動で編集を行う手間があったのに対し、Z Fold7では「全く消せる」ボタンが表示され、編集に進まずともワンタップでノイズを一気に除去できるようになった。

Galaxy ZFold 折りたたみ Z Fold7で撮影した動画のノイズを除去することも可能。ギャラリーアプリから動画を閲覧すると、右下に消しゴムのようなアイコンが表示される
Galaxy ZFold 折りたたみ 消しゴムのようなアイコン(赤枠で囲った部分)をタップすると、動画内のノイズを削除できる。13秒程度と短い動画のノイズを一瞬で削除できた

 さらに、従来はギャラリーの動画のみが対象のアプリだったが、Z Fold7ではボイスレコーダーや通話の録音からのノイズを消すことができるように進化した。

Galaxy ZFold 折りたたみ Z Fold7ではボイスレコーダーや通話の録音からのノイズを消すことも可能だ
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