「Galaxy Z Fold6」をカメラ視点で検証 閉じても開いても半開きでも安定感抜群 AIフォンならではのワザも荻窪圭の携帯カメラでこう遊べ(1/3 ページ)

» 2024年09月02日 18時45分 公開
[荻窪圭ITmedia]

 気が付いたら、サムスン電子のフォルダブル(折りたたみ)スマートフォン「Galaxy Z Foldシリーズ」も、初代(当時は「Z」が付かなかった)から数えて6代目。2019年から毎年リリースされ、性能のみならずディスプレイはもちろん、ヒンジやサイズ感も改良され続けてきた。

 カメラ機能も例外じゃない。カメラユニット自体は他のGalaxy(特に「Galayx Sシリーズ」)と比べて優れているわけではないが、フォルダブルだからこそ可能なさまざまな撮影バリエーションにどんどん対応してきた。自撮り用カメラは、メインディスプレイにあるインカメラとカバー画面(サブディスプレイ)にあるカバーカメラも合わせると、全部で“5つ”もある。面白いものである。

 個人的に本シリーズで推したいポイントは、オーソドックスなスマホでは難しい、いろんな撮り方を駆使できること。閉じても開いても半開きでも撮れるのは、ややこしくも楽しいのである。

 そして、今までのGalaxy Z Foldシリーズのカメラは、最新のGalaxy Sシリーズと同等……とまでは行かなかったけど、今回の「Galaxy Z Fold6」は、Galaxy S24と(広角と望遠は)同じカメラということでクオリティ的にも安心できるし、さらに撮影後に生成AIを駆使した、いろんな機能を使える。

 そんな視点を踏まえて、今回はGalaxy Z Fold6をザクっと使ってみたい。

開いた図 Galaxy Z Fold6。開いて、カバー画面へのプレビューも表示してみた(自分が写っててちょっとシュール)

アウトカメラの素性をガスタンクでおさらい

 一応、Galaxy Z Fold6のカメラを基本からチェックしよう。3つ縦に並んだアウトカメラは上から順に「超広角」「広角」「3x望遠」と、きれいに並んでいる(3xは、広角カメラと比べた倍率)。

アウトカメラ 3つ並んだアウトカメラは上から順に超広角、広角、望遠という構成だ

 超広角カメラは1/3.2型センサーで約1200万画素、レンズは13mm相当でF2.2だ。Galaxy S24よりセンサーサイズがちょっと小さい。

超広角カメラで撮る 約1200万画素で13mm相当の超広角カメラで撮ったガスタンク

 メインとなる広角カメラは1/1.5型センサーで約5000万画素、レンズは23mm相当でF1.8だ。Galaxy S24と同等である。

広角カメラ 約5000万画素で23mm相当の広角(メイン)カメラで撮ったガスタンク。通常の撮影では4画素を1つにしてクオリティを上げる設定が有効なので、写真は1200万画素サイズで出力される

 3x望遠カメラは1/3.9型センサーで約1000万画素、レンズは69mm相当でF2.4だ。Galaxy S24とスペックは同じで、センサーサイズはちょっと小さい。

望遠カメラ 約1000万画素で69mm相当の3x望遠カメラで撮ったガスタンク。センサーは約1000万画素だが、それを1200万画素サイズにちょっと伸ばして記録している

 こうして見ると望遠カメラがちょっと弱いのだけど、Galaxy S24相当なのでしょうがない。さすがにこれをGalaxy S24 Ultra相当(≒5x望遠カメラ搭載)にしたら……価格もさらに上がるだろうし、このサイズ感は難しかっただろう。

       1|2|3 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2025年07月19日 更新
  1. “パナソニックのケータイ”が令和に復活──USB Type-C充電や約8日間の待ち受けが可、「KX-TF400」を欧州市場向けに発売 (2025年07月18日)
  2. au Starlink Direct、衛星追加でSMS送信が4倍高速に 茨城県の山中で体験してみた (2025年07月18日)
  3. 一度体験したら戻れない! 大阪メトロの“顔パス改札”はSuicaを超える快適さだった (2025年07月16日)
  4. なぜ? ドコモが6980円のスマートウォッチ2種を発売する理由、広報に聞いた (2025年07月18日)
  5. ペルチェ効果でスマホを冷却しながら充電 TORRASのMagSafe対応ワイヤレス充電器 (2025年07月17日)
  6. 3COINSで550円の二刀流タッチペン「2WAY TOUCH PEN」はiPhoneやiPadで使いやすい? 実物を試してみた (2025年07月17日)
  7. JR東日本の二次元コード乗車サービス「えきねっとQチケ」が10月からエリア拡大 「東京都区内」と「東北新幹線(東京〜郡山間)」に対応 (2025年07月17日)
  8. FCNTがハイエンド「arrows Alpha」で描く成長戦略 桑山社長が語る“日本メーカー”のモノ作り (2025年07月17日)
  9. ドコモ、6980円のスマートウォッチ2種を発売 両モデルの違いは? (2025年07月07日)
  10. 【3COINS】2200円の「後席用ビッグツインファンサーキュレーター」 個別に電源オン/オフや角度調節できる (2025年07月18日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー