Galaxy Z Fold6は、何しろ従来モデル比で薄くなり、ヒンジも改良されてしっかりしたものになり、少し丸かった角もカシッとした。そのことで、畳んだ状態での使い勝手がよくなった。
もうカメラとして使うときは、畳んだままが最高にいい。カメラをすぐに起動できるし、持ちやすいし、画面の大きさも写真を撮る分には申し分ない。
閉じたときのカメラアプリの画面。「0.6x」「1x」「3x」の3つがデフォルトで表示されている。使い勝手的に2xも入れてほしかった。なお、倍率は最高で「30x」まで上げられるが、実用性を考えると「10x」くらいがいい暗いときは、自動的に「ナイトモード」に切り替わる。この辺のクオリティは、今更いうまでもないな。
続いて、端末を開いて撮ってみる。
開くと大画面になるわけだが、カメラとしては扱いづらいサイズになる。でも、シャッターボタンがちゃんと右端に移動して、両手で横向きで持つとちょうどいい感じになるのがよく考えられている。
ここで左上にある画面分割ボタンをタップすると、画面が2分割され、片方は撮影画面に、もう片方は直前に撮った写真の表示となる。こっちの方が一目で構図全体を把握できるし、ボタン類が隠れないし、直前のカットを見ながら調整できるので、おすすめだ。
端末を横向きにすると、画面上半分がプレビューに、下半分が各種操作系と直前に撮ったカットの表示となる。
面白いのは開いた状態で「カバー画面プレビュー」をオンにすると、前後両方の画面に画像が表示できること。これなら、撮られる方もどんな感じなのか画面で確認できるから、ポーズや表情を作りやすい。
この状態で自撮りに切り替えると、メインカメラで自撮りできる。カバー画面についている小さなカメラに比べると、画質はずっといいし、ポートレートモード時のクオリティも高いし、0.6xの超広角で自撮りできるので、背景をより広く入れたいときにもいい。フォルダブルスマホならではの技だ。
このときに、メインディスプレイには「端末を裏返してリアカメラで自撮り」と表示されてタッチパネルはロックされるので、不用意に触って操作しちゃうこともない。
自撮り時は、Galaxyではおなじみの「手のひらシャッター」も使える。ポートレートモードでアウトカメラ自撮りしてもらった。
閉じる/全開の次は“半開き”。これは、フォルダブルスマホならではの技だ。
こんな風に山にしたり、こんな風にぺたっと置いたり――けっこう微妙な角度でもぴたっと止まるのでありがたい。
で、オンライン会議なんかのときはインカメラを使えばいいし、机の上に置いてメモ代わりに写真を撮りながら作業してもいいし、フォルダブルスマホの醍醐味(だいごみ)だよね。
このときは、プレビュー画面を上のディスプレイに置くか下のディスプレイに置くかを切り替えられる。これは下をプレビュー、上を最後に撮影したカットとした場合。
それぞれのスクリーンショットを撮ると、こうなる。
この多彩な撮り方こそが、Galaxy Z Foldシリーズの面白さだ。
カメラ性能自体はGalaxy S24と変わらないけど、ブラウジングや編集で大きな画面を使えることや、折り畳んだ状態でのカメラはスリムで扱いやすいこと、そして折り畳みならではの自由な撮り方ができるのは素晴らしい。
画質もGalaxyならではの安定感があるので、めちゃ魅力的だ。
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