Huaweiが折りたたみスマートフォンの新ジャンルとして投入した「HUAWEI Pura X」シリーズに、より大型の「HUAWEI Pura X Max」が加わった。Appleが投入するとされる折りたたみiPhoneに近いサイズ感を持つと予測されており、シリーズの中でもひときわ存在感を放つモデルだ。
画面を開くとワイドな比率のディスプレイが現れ、従来の折りたたみスマホとはひと味違う使用感を体験できる。この新ジャンルの折りたたみスマホを中国で購入してきたので、レビューをお届けする。
なお、Pura X Maxは技適を取得していないため、電波法第103条の6の解釈のもと「海外で開通した携帯電話」を日本に持ち込んで検証を行った。
Pura X Maxの最大の特徴は、そのサイズ感にある。折りたたみ状態で85(幅)×120(高さ)×11.2(奥行き)mm、展開時は166.5(幅)×120(高さ)×5.2(奥行き)mmというボディーは、Appleの折りたたみモデルに近いといわれている。身の回りのものでいうと、パスポートに近い形状だ。重量は約229gと折りたたみスマホとしては標準的で、ポケットへのおさまりも悪くない。
画面を横方向に折りたたむ構造を採用しているが、閉じると書籍に近い比率の端末に仕上げた点はPura Xと共通する設計思想だ。本体はアルミフレームを軸に構成されており、仕上げにも高級感がある。
開いた状態では、7.7型のOLED折りたたみディスプレイが現れる。LTPO 2.0技術を採用し、1〜120Hzの可変リフレッシュレートに対応。1440Hz高周波PWM調光や最大240Hzのタッチサンプリングレートにも対応しており、画面のちらつきを抑えながら動画からブラウジングまで滑らかに表示できる。解像度は2584×1828ピクセル、画素密度は412ppiを確保している。
外側のサブディスプレイは5.4型のOLEDで、解像度は1848×1264ピクセル、最大300Hzのタッチサンプリングレートに対応する。こちらもLTPO 2.0による1〜120Hzの可変リフレッシュレートを備えている。
ヒンジには「玄武水滴ヒンジ」と呼ばれるHuawei独自の構造を採用しており、折り目の凹面を最小限に抑えつつ厚さも抑制している。防水・防塵(じん)性能はIP58/IP59に準拠しており、折りたたみ機構を持ちながら実用性もしっかり確保した。OPPOの折りたたみ「Find N6」と比較すると、折り目の段差はまだ感じられるものの、従来機種と比べれば最も抑えられた設計となっている。
Pura X Maxを実際に使ってみると、7.7型という画面サイズはアスペクト比の関係から8型のタブレットに近い感覚で、縦持ち、横持ちいずれの向きでもそのサイズ感を十分に生かせると実感した。Webサイトや電子書籍の閲覧など、縦持ちでの利用が自然にはまるシーンも多く、どちらの向きでも柔軟に使いこなせる点がこのサイズならではの強みだ。
映像視聴やゲームといった横持ちシーンでは、上下の黒帯が非常に少なく有効表示面積がしっかり確保されている点が特に印象的だった。大画面が特徴のGalaxy Z Fold7やOPPO Find N6でも、アスペクト比の関係から動画視聴時の有効範囲は意外と狭くなりがちだが、Pura X Maxではその大きな画面をほぼそのまま動画視聴に活用できる。サイズ感にふさわしい迫力で映像やゲームを楽しめるのは、従来の折りたたみスマホにはなかった強みだ。
画面分割時も横方向に余裕があり、動画を視聴しながらのブラウジングやメモ取りも快適にこなせた。本体への格納はできないものの、スタイラスペンのM-Pen 3にも対応しており、手書き入力も活用できる。
外側の5.4型サブディスプレイは一般的なスマートフォンと同様に使用でき、SNSやブラウザ、各種アプリを一通りこなせる。折りたたんだ状態でも普段使いのスマホとして不自由なく使える点は大きな強みだ。
一方、閉じた状態でのブラウザ閲覧などは窮屈さを感じる場面もあった。折りたたんだ状態での縦横比の関係上、縦方向が狭く表示できる情報量が少なくなる。この点は一般的な折りたたみスマホに対して一歩譲る印象だ。
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