ディスプレイを内側に折りたためるフォルダブルスマートフォンが登場したのは、2019年のことだった。Samsung Electronics(サムスン電子)の初代「Galaxy Fold」である。この時は折り畳んだ時でも使えるよう用意された「カバーディスプレイ」は小さくてクオリティも高くなく、「閉じた状態でも最低限は使えるけれど、基本的には開いて大画面で使うスマホ」という感じだった。折り畳んでコンパクトにできるスマホだね。
それから6年――2025年モデルである「Galaxy Z Fold7」は本体がものすごく薄くなり、折りたたんだ状態での不自然さ、折りたたんだ時のちょっとクサビっぽくなる感じもなくなった。まあ驚きである。なので、折りたたんだ状態でも「ちょっと厚めのハイエンドスマホ」として、自然に使えるのだ。
カバーディスプレイがあくまでも「サブ」だった時代から、カバーディスプレイも内側の大きなディスプレイもどっちもイケてる、「デュアルメインディスプレイ」みたいになったのだ。フォルダブルスマホの概念が変わる。
左が横開きの「Galaxy Z Fold7」、右が縦開きでコンパクトな「Galaxy Z Flip7」。どちらもカバーディスプレイへの表示をオンにしてみた。特にFlip7は、先代の「Galaxy Z Flip6」と比べてもカバーディスプレイが大きくなったちなみに、以前レビューした「Galaxy S25 Ultra」と折り畳んだGalaxy Z Fold7で厚みを比べてみると、本体が薄い分だけアウトカメラユニットの出っ張りが大きくなったけれども、ハイエンド機レベルのカメラを搭載しようと思うと、まあしょうがないか。
カメラ性能を落としてもっとフラット感があるビジネス向けモデルがあっても、インパクトあるかも。
左がGalaxy S25 Ultraで、右がGalaxy Z Fold7。折りたたんだ状態でもこの薄さである。周辺にテープでも貼ってヒンジとか折りたたみ面を隠したら、もうどっちがどっちか分からないレベルまで到達した同時に登場したのが、縦開きの「Galaxy Z Flip7」。Fold7ほど薄くはないけど、こちらはこちらでカバーディスプレイがデカくなり、こちらも折りたたんだ状態での使い勝手が向上している。開かなくてもできることが増えた縦折りスマホだ。
ちょっと前置きが長くなったけれど、Galaxy Z Fold/Flip7には、カメラの使い方にも影響しそうな変化があったりする。まとめてあれこれチェックしてみたい。
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