サムスン電子の折りたたみスマホ「Galaxy Z Fold7」と「Galaxy Z Flip7」を撮り比べ Galaxyらしい写りに“折りたたみ”のメリットをプラス荻窪圭の携帯カメラでこう遊べ(3/3 ページ)

» 2025年10月21日 12時45分 公開
[荻窪圭ITmedia]
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自撮り最強カメラがさらに最強になったGalaxy Z Flip7

 Galaxy Z Flip7のアウトカメラは、先代の「Galaxy Z Flip6」と基本的に一緒の構成となっている。

 超広角カメラは約1200万画素でレンズがF2.2、広角(メイン)カメラは約5000万画素でレンズがF1.8となっている。広角カメラのセンサーは、1/1.5型と比較的大きめだ。

Galaxy Z Flip7 Galaxy Z Flip7は、閉じているときは「自撮り最強カメラ」で、開くと「普通のスマホカメラ」として使える

ということで、まず自撮りから

 Galaxy Z Foldシリーズと大きく違うのは、カバーディスプレイとカメラが同じ面にあること。だから、端末を閉じた状態では自撮りしかできない。まあ、そうだわな。

 なので自撮りからいこう。

 見ての通り、カバーディスプレイが全面に広がって、サイズは前モデルの3.4型から4.1型となり、見やすさが格段に向上している。ディスプレイの中にカメラが埋め込まれている感がいい。

 アウトカメラで普通に自撮りができるので、広角カメラ比で0.6倍相当(0.6x)の超広角カメラも使える。この状態だと厚みがあってコンパクトなので、片手でもがしっと握って撮れるから安定する。シャッターは「手のひらシャッター」でOKだしね。

 なお、写真のサイズと縦横比はデフォルトのまま撮っているので、作例は正方形に近い。

自撮り 0.6x(超広角カメラ)で自撮りをしようとする図
自撮り で、実際に自撮りをした作例。この超広角感を気軽に味わえるのは、インカメラでは無理なのだ
手のひらシャッター 続いて「手のひらシャッター」を使って室内で自撮りをしてもらった
自撮り ということで、手のひらシャッターで撮った自撮り

折って置いて撮るのもよし 普通の撮るのもよし

 折って撮影するときは、構造上写真が縦長になる。プレビューは上か下のどちらかの画面に表示される。実際に撮影される写真のアスペクト比は「3:4」だ。

本体を折って撮影 どこにでも置いて撮れるのはとても便利だ
ローアングルでネコ ということで、平らなところに置いて、ネコをローアングルで撮影

 ここからは、普通に開いて撮っていこう。

 Flip7のような縦開きのスマホだと、普通の板状(バータイプ)のスマホより縦位置でつい撮っちゃうよねってことで、縦写真を連続で。

煙突をパシャリ 青空と緑を、白い清掃工場の煙突と一緒に。Galaxyのカメラらしい鮮やかさが出ている
2x招き猫 2xの望遠で招き猫をポートレートモードで撮ってみた。後ろのみならず、手前もそれなりにぼけてくれている。この辺の絵作りはうまい
2x人物 2xの望遠で人物を。ちょっと色が地味なのは、雨が降りそうな天気だったからですな
料理 パッと取り出して、パッと開いて2xにして料理を撮るという感じで

やっぱりガスタンクも撮らないと

 最後は、いつものガスタンクを撮ってみよう。

超広角 超広角カメラでガスタンク
広角 広角カメラでガスタンク。Fold7の方が、ちょっとディテールがシャープな感じになっている
クロッピングズーム 広角カメラの2xでガスタンク

「内」も「外」もメインディスプレイな時代が来たのだなあ

 と、カメラ機能というよりは、フォルダブルスマホならではの撮影のバリエーションを楽しみたいという感じでまとめてみた。

 Fold7もFlip7も、Galaxyスマホとしては上位機種なので、基本画質は特に言うことはない。ただ、純粋にカメラ性能だけを求めるなら、Galaxy S25 Ultraの方がいいかな。

 その辺を踏まえて、あれこれ撮ってみたところで分かったのは、フォルダブルスマホの概念が変わってきたなということ。

 Fold7については、これだけ薄くなって、カバーディスプレイがさらに大きくなり、ビルドクオリティーが上がったとなると、普段の撮影はカバーディスプレイだけで快適。本当にアウトディスプレイとインナーディスプレイのどちらもメインと呼んでいい。

 Z Flip7はのカメラは、自撮り時以外はインナーディスプレイを開かないと撮れないんだけど、カバーディスプレイが大きくなったので最強の自撮りカメラがさらに進化した感がある(さすがに表裏4面全部にディスプレイを載せてくれとは言えないし……載ったら面白いけど)。

 ディスプレイを折り畳むことに対する特別感や不自然さがここまでなくなってくるとは、新時代が到来しようとしているなと思ったわけである。

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