イチから学ぶ、FeliCa携帯「Edyの使い方」

» 2004年08月09日 12時00分 公開
[杉浦正武,ITmedia]

 「おサイフケータイ」ことiモードFeliCa端末が世の中に登場してから、約1カ月が経った。各事業者がFeliCa対応サービスを発表しているが、中でも最も生活に密着したものが「電子マネーサービス」。代表的なのが、Edyだ。

 もっとも、Edyに慣れていないユーザーも多いはず。せっかくiモードFeliCaを購入しても、Edyの使い方がよく分からず「Edyアプリを一度も起動していない」というユーザーもいるかもしれない。改めて、その利用手順を確認するとともに、細かい疑問をチェックしていこう。

PHoto 写真はSH506iC。SH506iCの場合、FeliCaチップは背面液晶側に入っている。FeliCaマークをリーダー/ライターにかざすよう意識しよう

いきなりは使えない〜まずは初期登録を

 FeliCa機能について、こんなことを聞いたことはないだろうか。「アプリを立ち上げなくても、電源がオフでもFeliCaは動く」。

 それでは、購入直後に電源も入れず端末をかざせば、Edy機能を使えるのか。答えはノーだ。まずは、いくつかのステップを踏む必要がある。

 FeliCa携帯でEdy機能を使うには、まずEdyアプリを立ち上げて初期設定を行う必要がある。初期設定――といっても、利用事項を確認して「同意する」だけだ。同意すれば、アプリが通信を行ってEdy番号を取得する。

Photo (左)画面はSH506iCのアプリ一覧。一番下に、Edyのアプリが見える(右)起動すると、まずは初期設定を行うよう指示される
Photo 初期設定が終わり、Edy番号が振り出される。これでEdyが使えるようになった

 次回以降、Edyアプリを起動するとEdyのメニュー画面が表示されるようになる。

初期登録とは別に、「サービス登録」も

 これで準備は終了か。実は、初期設定とは別にもう1つ行っておきたい設定がある。「サービス登録」だ。

 サービス登録とは、故障などに備えて予めユーザーの個人情報を登録しておくこと。アプリのメニューから行える。この登録を済ませておけば、端末が壊れてもEdyの金額が変換される場合がある(紛失した場合は不可)。用心のために、サービス登録するのが賢明だろう。

 Edyの復旧は、あらかじめ105円の「Edyレスキューサービス」に申し込んでおけば無料で行える。それ以外のユーザーは、事務手数料として315円が必要になる。ちなみに、来年の7月31日まではキャンペーン期間中で、何も手続きをせずとも、無償で復旧できるようになっている。

 ところで、サービス登録のために個人情報を入力する際、クレジットカード番号を登録することもできる。これによってEdy番号とクレジット情報がひもづけられれば、ユーザーはオンライン経由で口座からバリュー(金額)をチャージできるようになる。

 もっとも、カード情報をそう気軽にやり取りしたくない、というユーザーは空欄にしても構わない。この場合、当初はチャージ手段が現金のみになるが(後述)致命的な問題はない。

100円を手に入れるには

 おサイフケータイに興味のあるユーザーなら、こんな情報を知っているかもしれない。「iモードFeliCaには、全端末にサービスとして100円分のEdyが入っている」。

 実はこれは、厳密には正確な表現ではない。初期登録をすませて残高を見ても、そこには「0」の文字が表示されている。

 正しくは、全ユーザーに「100円分のEdyギフトが用意されている」というべきだろう。Edyギフトとは、「サービスプロバイダがさまざまな目的からEdyユーザーにバリューをプレゼントする」ことを想定して用意された機能だ。

 Edyアプリのメニューから「主なメニュー」-「Edyギフト」とたどる。そこでEdyギフトを受け取るよう選択すれば、100円が残高に追加される仕組みだ。

各ユーザーには、100円分のEdyギフトが提供される。これを取得すれば、残高は100円増える

では、使って見よう

 それでは、早速Edyを使って見よう。Edyは現在、コンビニエンスストア「am/pm」1400店舗のほか、百貨店、薬局、書店、ホテル、空港、アミューズメント施設など、全国9000店舗以上で使えるようになっている。

 手近に使える場所としては、am/pmに向かうのが早いだろう。先ほどチャージした100円を使うべく、レジで携帯をかざす。500円のものを買う場合、「100円だけEdyで、あとは現金で払う」という支払い方法ももちろんアリだ。

 Edyを使い切ったら、チャージしなければならない。この場合はどうすればいいのか。

 単純な方法としては、am/pmで店員に「チャージしてください」と声をかければいい。1000円チャージしたいなら、1000円支払って携帯をリーダー/ライターにかざす。「シャリーン」と音がすればチャージ完了だ。

PHoto リーダー/ライターに携帯をセットした上で、液晶画面の「OK」にタッチする。次の瞬間、バリューがチャージされる

 am/pmでは、1回にチャージできる金額の上限を2万5000円までと決めている。それ以内ならどれだけ入金しようと自由だ。ただし、Edyに入金できる上限は決まっていて、最大5万円となっている。

 なお、前述のようにクレジットカード番号を登録しておけば、オンライン経由でチャージすることもできる。また、店員がいない場所でもチャージ可能な“自動Edyチャージ機”こと「Edyチャージャー」も存在する。

photo これがEdyチャージャー。下方のスペースに携帯をセットする

 チャージ機の使い方は簡単。チャージ金額を入れて、「入金」ボタンを押せばバリューを追加できる。現在、第一興商のFeliCaサービスに対応したカラオケ店舗(6月16日の記事参照)や、セガの一部ゲーム店舗内などに設置されており、随時増設される予定となっている。

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