talbyの“ちょっとした”工夫WPC EXPO 2004

» 2004年10月20日 20時47分 公開
[後藤祥子,ITmedia]

 au design project端末の第3弾として12月上旬に登場する「talby」。見た目だけでなく、端末の端々に工夫が凝らされている。

 マーク・ニューソン氏のデザインによるtalby。充電台は「彼がデザインしたバスタブに似ている」(KDDIのプロダクト統括部プロダクトデザインディレクターの小牟田啓博氏)

 talbyの厚さは13ミリ。QVGA液晶やEZナビウォーク機能を搭載しながら、INFOBARに比べて2ミリ厚いだけだ。ここまで薄いと耐衝撃性が気になるが、そこは薄型端末を多数手がけてきた三洋マルチメディア鳥取。内部をマグネシウム素材のシャーシで補強して、剛性を確保している。

 アンテナは、ストラップホールのところにあると思いきや、カメラの脇の部分に装備。本体背面には、“鉄板などの上に直置きしても電波を受けにくくならない”よう、小さな突起が付いている。「アンテナ部が2ミリほど上がって影響を受けにくくなる」(説明員)。

 着信通知ランプは上に、充電状況を把握するLEDは横に装備(左)。アンテナは、カメラと撮影補助用ライトの横の部分にある


 イヤホンの取り付け口は、本体色に合わせたツートン(左)。スピーカーの横には突起があり、直置きしても電波状態に影響が出ないよう工夫されている(中)。端末下部には、2つの穴が。左はマイク、右は明るさを感知するセンサだ

 充電台もひと工夫されている。上面にスピーカー用のホールがあり、充電台には音が抜けるよう穴が開いている。置いたままでも着うたを楽しめるようにとの配慮だ。

 充電台に用意されたスピーカー用の穴。置いたままでも着うたを楽しめる

 フラットデザインはダイヤルボタン部にも生きている。高光沢なダイヤルの表面にプリントされた文字は、若干の盛り上がりもない真っ平ら。ボタンを押すと、LEDのライトが文字を美しく浮かび上がらせる。

 端末下部のマイクの横にあるのは、明るさ検知用のセンサ。外光に合わせてメインディスプレイの明るさを自動調整して、むだな電力消費を防いでいる。

 メニューや待ち受け画面にこだわったのも、大きな特徴。メニューが動物シリーズである理由は「日本語を読めないマーク・ニューソン氏が、“カメはカメラ”“ウサギはデータフォルダ”など、動物の絵で機能を判断していたため」だと小牟田氏。


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