着うたフルやWMA(Napster)に対応するなど、音楽機能が強化された「D903i」(10月12日の記事参照)。音楽プレーヤーとしての機能がどの程度充実しているのかを知りたいという声が寄せられた。
リピート再生は「OFF」「1曲リピート」「全曲リピート」から選択でき、シャッフルとサラウンドのオン/オフ切り替えが可能。イコライザーは「ノーマル」「バス1」「バス2(イヤホンのみ)」「ロック」「ジャズ」「ボーカル」「クラシック」「ポップ」「トレイン」から選べる。
再生時にはスピードセレクターの回転でボリューム調整が可能。前後曲へのスキップは十字キー左右の短押し、早送りと早戻しは十字キー左右の長押しに割り当てられている。
音楽の再生はプレイリストのほかアーティスト別/アルバム別/ジャンル別/年別/全曲からも選択可能だ。
強化された音楽機能を楽しむにあたって気になるのが、音楽を聴きながらどんな操作ができるのか。D903iは、音楽再生中に右側面にある[タスク]キーを押すことで各種機能を呼び出すことができ、送受信メールの閲覧や新規メールの作成、iモードブラウザおよびフルブラウザによるサイトの閲覧などが可能だ。
なおiアプリは音楽再生中には利用できない。GPSは測位中には音楽が途切れるが、測位が終わると再生が自動で再開する。iモードサイトで現在地を確認するといった使い方なら音楽を聴きながら操作できる。ただしiアプリを利用する徒歩ナビ機能は利用できない。
音楽を聴いているときにメールが届くと着信音に切り替わり、受信し終わると再び再生が自動で再開される。着信したメールは[タスク]キーを押して受信メールを呼び出せば、音楽を聴きながら読むことが可能だ。音声通話も同様で、通話が終わると自動で音楽再生が再開する。
2.8インチの大画面は魅力ながら、のぞき見が気になるという人もいる。前モデルの「D902iS」に搭載された覗き見防止機能「オンリービュー」がD903iにもあるのかという質問が寄せられた。
オンリービューは、背景色に文字色をなじませる形でのぞき見をシャットアウトする機能で、メール閲覧時や作成時など、メール周りの各種機能を利用している際に働くもの。iモードやフルブラウザ利用時ののぞき見には対応していない。
D903iにも同じ機能が用意され、メール利用時に[カメラ]キーを長押しするとオンリービュー機能が有効になる。
三菱製FOMAのバイブレータ音は、機種によっては「キュイーン」という独特の音を発するものがあり、最近の端末ではD902iSがこれにあたる(5月15日の記事参照)。着信に気付きやすいというメリットがある一方、ちょっと派手に鳴りすぎることを気にする人もいるようだ。
D903iのバイブはキュイーン音はせず、一般的な“ブブブ”という音に変わっていた。
新端末がリリースされると必ず寄せられるのがこの質問。ポケベル世代にとっては、ポケベル入力の有無が端末選びの大きなポイントになるだけに、関心が高い機能だ。
D903iは従来のDのFOMAと同様、ポケベル入力機能には対応していなかった。
※今回の検証および確認はあくまでも開発段階の試作機によるものなので、製品版では仕様が変わる可能性もあることをご了承いただきたい。
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