カメラ画質の美しさで定評のあるシャープ端末だが、外部メモリに保存した写真を呼び出すのに時間がかかる点が課題といわれている。ここが「SH903i」で改善されたのかを気にする声が寄せられた。
試してみると、主にVGAサイズの200枚のJPEG画像が入ったフォルダをサムネイルで開くのに、22〜23秒かかってしまった。以前よりは改善されたものの、まだお世辞にも速いとはいえない(開くまで時間がかかる分、フォルダを開いた後のサムネイルのスクロールは高速だった)。
いずれにせよフォルダを小分けにし、あまり多くの画像を1つのフォルダに入れないように管理することをお勧めする。
マナーモードを設定していない状態で電話がかかってきたとき、すぐに着信音を止められると便利だ。サイドボタンで着信音やバイブレーションをすぐ止められるか、という質問が届いた。
SH903iには「クイックサイレント」機能が搭載されており、電話/テレビ電話/プッシュトークの着信音が鳴っている時にカメラボタンかプッシュトークボタンのいずれかを押すと、すぐに着信音を消すことができる。ただし、メールの着信音は消すことができないので注意が必要だ。
「SH902i以降、マネーカルクがプリインストールされていないので非常に残念です。マネーカルクを利用しているためSH700iから機種変更できません」という切実な質問が編集部に届いている。
SH903iにも端末内の機能としては搭載されていないが、メーカーサイトの「SH-MODE」からiアプリ版のマネーカルクをダウンロードして利用できる。
「SH-MODE」へのアクセスは「iMenu」→「メニュー/検索」→「ケータイ電話メーカー」から。
「SH901iS」などの昔のFOMAの中には、メール返信の際にキーのワンタッチで返信画面に移行できない端末があったが、SH903iは改善されているかという質問が寄せられた。
SH903iではメール一覧/メール本文表示のいずれの画面でも左ソフトキーに返信が割り当てられ、ワンタッチで返信メールの作成画面に移行できる。ちなみに、左ソフトキーを使った返信では元メールが引用されず、引用したい場合はサブメニューで「返信/転送」→「引用返信」を呼び出す。
SH903iのマルチタスクは、2つのタスクの同時起動のみの対応で、残念ながら他メーカー端末のユーザーから見ると貧弱といわざるをえない。例えば、あるメールを閲覧して、それに返信をする状態では、「メール(閲覧)」と「メール作成」2つのタスクが動いていることになる。これで2つの機能が起動していることになり、あとは[MULTI]キーを押しても電話帳の閲覧や履歴からの発信などはできない。メールのタスクを終了させ、動いているタスクを「メール作成」1つにすると、MULTIボタンから別のタスクが起動できるようになる。
なおiモード閲覧時や音楽を聴いているときにメールを開き、それに返信する際にどうなるのかを試すと、返信画面が開くと同時に「メール」のタスクが自動的に終了した。
マルチタスクメニューは、2つのタスクが動作している時はタスク間の切替/タスク終了を行う表示になり、1つのタスクのみの場合は通常のメニューとほぼ同じ構成のメニューが表示される。
ディスプレイの解像度が240×400ピクセルに拡大されたことが、どれだけ実際の情報量アップにつながっているのか、という質問も来ている。
iモード/内蔵フルブラウザ、ドキュメントビューアで表示枠が拡大されているのはもちろんだが、ケータイShoin5の変換機能で一度に表示される候補数が10個から12個に増えている(ちなみに、画面の拡大とは直接関係ないが、1〜0、*、#ボタンによるダイレクト候補選択に対応する)。
iアプリも、プリインストールされる「NAVITIME for SH」「モンスターハンターi for SH」 はもちろん縦長画面に対応。またjigブラウザなど、一部のサードパーティ製iアプリもワイド画面に対応している。
SH903iのディスプレイの明るさは、バックライトの照度アップなどにより、SH902iSと比べて約1.5倍の明るさになっている。明るさを最大に設定した場合の輝度は270カンデラだ。また、液晶カラーフィルタを6色化し、開口率をアップしたことにより、屋外でも非常に見やすく、色再現も良くなっている。実際、屋外でディスプレイに直射日光を受けた状態でも視認性が高い。
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