筑波大学先端学際領域研究センターの寅市和男特任教授とKDDIが、au携帯向けムービーオーサリングツールで利用できるリサイズモジュールを開発した。リサイズの際に高いクオリティを保ちながら処理時間を短くするもので、寅市教授が研究・開発した「フルーエンシ情報理論」を採用している。
KDDIはコンテンツプロバイダ向けに、テレビ映像や音楽映像などからau携帯向けムービーを作成するオーサリングツールを提供しているが、リサイズする際には、高速に生成できるものの品質が劣る「高速モード」か、高品質ながら処理時間が長い「高品質モード」のいずれかを選ぶことになる。このため「コンテンツプロバイダから「高品質モードのクオリティを保ちながらオーサリング処理を高速化してほしい」という要望が上がっていた。
開発されたリサイズモジュールは、現行のオーサリングツールのコンテンツ品質を維持しながら約4分の1の処理時間でコンテンツを生成できるという。
このリサイズモジュールは、2007年秋頃にau携帯電話向けムービーコンテンツ作成オーサリングツールに導入される予定。KDDIは、コンテンツプロバイダが同ツールを利用することで、au向けのムービーを短時間で高品質に生成可能になり、コンテンツの充実や品質の底上げが期待できるとしている。
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