お父さんが作った最強の子どもケータイとは――WILLCOMコアモジュールフォーラムCEATEC JAPAN 2007

» 2007年10月02日 16時55分 公開
[平賀洋一,ITmedia]
WILLCOMコアモジュールフォーラム(WCMF)ブース

 CEATEC JAPAN 2007のWILLCOMコアモジュールフォーラム(WCMF)ブースでは、ウィルコムのW-SIMを活用するさまざまなSIM STYLEジャケットと、その開発環境などが展示されている。今回はWCMFに所属する11の企業がブース内に出展しており、シャープの「Advanced/W-ZERO3[es]」といったおなじみの製品から、ブザーと端末が分離した子どもケータイ、自営対応W-SIMとそれを使ったオフィスソリューションのデモが行われている。

W-ZERO3シリーズのほか、これまで発表されたコンセプトモデルなど、W-SIMを使う端末が展示されている

お父さんが考えた子どもケータイ「みっけ!GPSモバイル」

 ヴァーゴウェーブの「みっけ!GPS」は、小学生低学年を想定した子ども向けケータイ。製品は端末本体に相当する「みっけ!GPSモバイル」と、防犯ブザーの「みっけ!GPS防犯ブザー」から構成されており、緊急時に防犯ブザーを鳴らすと端末本体に無線で信号を送り、端末が登録先への緊急通報と位置情報を含むメール送信を行う。

photophoto 「みっけ!GPS」

 緊急通報を着信すると自動音声によるガイダンスが流れたあと、端末周辺の音を5分間モニターできる。これにより、通報が間違いかどうか判断がしやすくなるほか、実際に犯罪に巻き込まれた場合に、子どもの状況を知ることができるという。緊急メールには端末の現在地を表示するURLが含まれており、保護者のPCやモバイル端末で場所を特定することができる。端末にはW-SIMの現在地情報のほかにGPS機能も搭載されており、屋内外などの条件に左右されず、高精度な位置測位が行えるという。

 ヴァーゴウェーブの担当者によると、防犯目的で子どもにケータイを持たせる場合、お父さんの立場でどんなものがいいのか検討した結果が「みっけ!GPS」だという。これまでの子どもケータイでは、被害に遭う際に端末を破壊・廃棄されるケースがあった。みっけ!GPSは本体と防犯ブザーが離れており、犯人が端末本体の存在に気づきにくいという。

photophotophoto 緊急時に送信されるメールはキャリアを問わず受信でき、Webブラウザが起動できれば地図も表示する。もちろんPCにも送信できる

 本体のみでも通話が行えるほか、ブザーを鳴らさずに緊急発報が可能だ。そのため、緊急時だけでなく日常の連絡や位置情報の通知にも使うことができる。料金プランに「安心だフォン」プランを使うため、登録先は3件まで。なお、Webブラウザやゲーム機能、緊急メール以外のメール送受信機能は搭載していないため、ケータイ持ち込み禁止の私立学校でも防犯機器として推奨されているという。製品価格は1万4000円前後で、サービス利用料は月額1050円。また、安心だフォンプランの月額1029円と、通信料・通話料が従量制で発生する。

photo 来場者向けのキャンペーンも実施中

自営W-SIM2枚でフェムトセルを構成し、6台のPHSを接続

 エイビットは、WILLCOM FORUM & EXPO 2007で参考出展した自営モードに対応したW-SIMと、それを活用した「オフィスソリューションIP PHS STATION」、胸ポケットに取り付けることができるW-SIM対応端末を展示。また、ブースに立つ説明員の胸ポケットにはW-SIM対応の小型端末、インテリジェント・バッチが取り付けられている。

photophotophoto 「オフィスソリューションIP PHS STATION」。子機には、自営W-SIMを使ったAdvanced/W-ZERO3[es]と9(nine)を使用していた

 オフィスソリューションIP PHS STATIONは、自営W-SIM2枚を使って6台のPHS(W-SIM対応端末)を接続できるフェムトセルで、SIPプロトコルに対応しSIPフォントの接続も可能だ。PoE(IEEE 802.3af)に準拠しており、イーサネット配線から電源供給を受けることができる。また、PIAFSによるデータ通信にも対応した。

 接続するSIMジャケットにも自営W-SIMが必要になるが、必ずしもウィルコムと回線契約する必要はなく、内線専用で使うこともできる。実用化の時期は未定だが、エイビットは法人向けの導入プランの商品化を検討中だ。ウィルコムの回線を使うためのW-SIMだが、その通信機能のみを採用して普及を図り、必要に応じて回線契約を結びウィルコムに還元する構想といえる。

 インテリジェント・バッチは、受信したライトメールをLEDディスプレイに表示できるW-SIM対応の情報表示端末で、ヘッドセットを使った音声通話も可能なほか、赤外線通信機能により端末間で簡単なデータのやりとりが行える。

インテリジェント・バッチ。ライトメールのテキストを表示できるほか、ヘッドセットを接続して音声通話も行える。赤外線機能により、端末同士をかざして通信することも可能だ

「つないでイーサ」にカメラを付けてみた

photo つないでイーサにちょんまげが……

 W-SIM対応のイーサネットアダプタ「つないでイーサ OSX-1」を出展したウルトラエックスは、OSX-1のW-SIMスロットに小型カメラを突っ込んだ搭載し、もう1台のOSX-1と接続したWebカメラのプロトタイプを出展している。

 カメラを搭載したOSX-1は、定期的にメールサーバをチェックするプログラムがファームエリアに書き込まれており、メールを受信するとカメラ画像を返信する。通信はもう1台のOSX-1に接続したW-SIM経由で行うため、2台セットで動作する。ファームウェアの書き換えが可能なワンチップサーバであるOSX-1の、高いカスタマイズ性を示す事例といえる。

photophoto フレキシブルカメラの先には、OSX-1のパッケージが。空メールを送ると撮影画像を添付したメールを返信する

 Webカメラ専用製品として、役割ごとに分かれている2台のOSX-1を1台にまとめる検討もしているという。電源があれば設置でき、空メールを送るだけで使えるため、手軽さを求める層へアピールしたいということだった。

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