ボーン・アルティメイタム「プリペイド携帯をくれ」Mobile&Movie 第285回

» 2007年12月07日 14時38分 公開
[本田亜友子,ITmedia]
作品名ボーン・アルティメイタム(The Bourne Ultimatum)
監督ポール・グリーングラス
制作年・製作国2007年アメリカ作品


 今回ご紹介する作品は、記憶を失ったCIAエージェント“ジェイソン・ボーン”シリーズの第3弾『ボーン・アルティメイタム』。主人公ボーンを演じるのは、米ピープル誌で“最もセクシーな男”に選ばれた、マット・ディモン。CIAから追われるボーンは、プリペイド携帯で裏をかく作戦に出ます。

 ジェイソン・ボーン(マット・ディモン)は、再出発を誓った恋人まで暗殺され、失意の日々を送っていました。なぜ自分が記憶を失ったのか、なぜ執拗にCIAに狙われているのか分からないまま。全世界に張り巡らされたCIAの包囲網を潜りながら、ボーンは自分の過去を探し続けていました。

 ある時、ボーンはイギリスの新聞でCIAの極秘計画“トレッドストーン”とそれに関わって、自分の名がスクープ記事に取り上げられていることを知ります。その記事の署名サイモン・ロスを尋ねて、ロンドンまでやって来たボーン。しかし、そこにはボーン同様、CIAが記事の内容を知り、その情報源を探り出そうとしていました。CIAに見つからないよう、ロス記者と会おうとしたボーンは、まず新聞社に電話をして

 「ウォータールー駅に1人で来い」

 と呼び出します。

 その後、多くの人が行き来するウォータールー駅に現われたボーンは、コンコースの売店で

 「プリペイド携帯をくれ」

 とロスとの連絡用にプリペイド携帯を購入。CIAのエージェントの目を盗みながら、ロスに近付き、さりげなくプリペイド携帯をポケットに忍ばせたのでした。

 ボーンにCIAに狙われていると聞き、怯えて言う通りに駅までやって来たロス。すると、いつのまにかポケットに入っていた携帯が鳴り出します。

 「もしもし?」

 おそるおそる電話に出ると

 「いいか、よく聞くんだ。50メートル先のバス停に行け」

 ロスがCIAから逃れることができるよう、手引きするボーン。

 一方、CIAはロスの携帯電話を探知していたものの、ボーンが購入したプリペイド携帯で話しているとは気付かず、慌てふためきます。とにかく身柄を拘束しようと、エージェントたちがにわかに動き出すと、ロスも危険を察してパニックに。ボーンの道案内を無視して勝手に走り出して、CIAに見つかってしまったのでした。

 “トレッドストーン”はCIAのトップ・シークレット。この計画を知っているのは、わずかな当事者だけ。ボーンはロスとのコンタクトで手に入れた情報源をヒントに、マドリッドへと旅立ちます。そこでは、かつてのパートナー・ニッキー(ジュリア・スタイルズ)と再会。CIAもマドリッドにやって来ますが、ニッキーの手引きでボーンは危機を脱出します。記憶の謎を追う旅は、モロッコを巡り、やがてCIAの本部ニューヨークへ。そこでボーンがCIAに追われる理由、そしてボーン誕生の秘密が明らかに!

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