L change the World「これをあの人に届けてくれ」Mobile&Movie 第295回

» 2008年02月22日 17時53分 公開
[本田亜友子,ITmedia]

 今回ご紹介する作品は、2006年に大ヒットした映画『デスノート』のスピンオフ『L change the World』。松山ケンイチ演じる個性的なキャラクター“L”が、明晰な頭脳で新たな事件を解決していきます。本作では、SDカードが重要な手がかりに……。以下、内容に触れますので、これから見る予定の方は注意して下さい。

 凶悪犯が次々と謎の死を遂げた“デスノート事件”の捜査のため、ロサンゼルスから日本にやって来たL(松山ケンイチ)。ワタリ(藤村俊二)とともに、夜神月(藤原竜也)と極限の頭脳戦を終えた頃、新たな犯罪が生まれていました。月との命をかけた攻防の末、Lに残された時間はわずか23日間。この間に、できるだけのことをしようとLは奔走します。

 タイでは謎の感染病が発生し、ひとつの村が消滅しようとしていました。その恐ろしいウィルスは、日本のアジア感染センターの二階堂(鶴見辰吾)と九条(工藤夕貴)の元に届き、ワクチンの研究が急務に。二階堂はこのウィルスが、エボラ菌とインフルエンザを掛け合わせた殺人兵器であることを突き止めます。

 その頃、Lのもとに消滅したタイの村から、唯一の生き残りの少年がワタリを訪ねてやって来ます。Lの同僚のFがこのウィルスの捜査をしていたものの、解決することができず、Lに少年と事件を託したのでした。少年が持っていたネックレスの中には、Fが作成したと見られるマイクロSDカードが入っていました。そのデータからLは、環境団体に所属する的場(高嶋政伸)が事件に関わっていると知ります。

 一方、二階堂は独自にウィルスの研究を続けていましたが、自分の身にも徐々に危険が迫っていることを察知し、娘の真希(福田麻由子)に2つのものを預けます。

 「これをあの人に届けてくれ」

 あの人とは、真希に出したなぞなぞの答えの人物。それは“ワタリ”でした。二階堂は毎日のように研究所へ娘を呼び、なぞなぞを出して解かせていたのです。真希は父から預ったSDカードとあるケースを手に、“ワタリ”のもとへ行こうとします。真希は切羽詰った状況の中、タクシーに飛び乗り、父から渡されたSDカードを携帯電話に入れて、住所録のデータを検索。

 「この住所まで」

 とタクシーの運転手に携帯電話を見せて、真希もまたワタリを訪ねて行きます。こうしてワタリを訪ねてやって来た少年と少女の相手をすることになったL。不慣れな子供の相手に最初はとまどいますが、徐々に逞しさを身につけていきます。しかし、真希が父から渡されたケースを狙い、追っ手はLの本拠地まで乗り込んできました。

 頭脳を使うことが得意なLが、体を張って子供たちを守り抜くことができるのでしょうか? そしてウィルス事件の首謀者とは? 最期の23日間で成長したLの勇姿がスクリーンで輝いています。

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